By MyTeamLotus

1ヶ月の夏休みが明け、2011年のF1世界選手権は後半戦に突入しました。その初戦として8月28日にスパ・フランコルシャン・サーキットでベルギーGPが行われました。

予選の結果、ポールポジションを獲得したのは現在ドライバーズランキング首位を独走するセバスチャン・ベッテル(レッドブル)。2番手以降にはルイス・ハミルトン(マクラーレン)、マーク・ウェバー(レッドブル)、フェリペ・マッサ(フェラーリ)と首位をねらう顔ぶれ。しかし、そんな中でフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)は8番手、ジェンソン・バトンは13番手と少し後方からのスタートになりました。

ウェバーは予選でタイヤにできていたブリスター(膨れ)の影響もあったか、スタート直後から順位を落とします。また、ごちゃついたスタートになったため、1コーナーで小林可夢偉(ザウバー)やティモ・グロック(ヴァージン)、ハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)、ブルーノ・セナ(ルノー)らがマシンを損傷。そんな中、フェルナンド・アロンソやニコ・ロズベルグ(メルセデス)が順位を押し上げていきます。特にロズベルグは1周目でベッテルを抜いてトップに立つ快挙を見せました。

1周目の接触の被害は大きく、グロックとセナは2周目で早くもピットストップ。アルグエルスアリはフロントを大きく損傷してリタイアとなります。前方では、アロンソがハミルトンをかわして4位に浮上。ミハエル・シューマッハ(メルセデス)は最後方の24番手スタートでしたが、11人を抜いて13番手までジャンプアップ。なお、セナは1周目の接触についてのちの審議が行われ、ドライブスルーペナルティが課されました。

3周目からDRSの使用が解禁となり、ベッテルはロズベルグを抜いて再びトップに返り咲き。3番手を走行していたマッサはロズベルグを狙いますが、後ろからアロンソとハミルトンの追撃を受けて三つ巴のバトルになり、抜かれてしまいます。

ここで順位はベッテル、ロズベルグ、アロンソ、ハミルトン、マッサ、小林となりますが、ベッテルは6周目に最初のピットストップ。

7周目にアロンソがロズベルグをかわしてトップに浮上。8周目には今度はハミルトンがロズベルグを抜いていきます。後方に下がったベッテルは全体のファステストラップを出すような高速ペースで追い上げ、小林を抜いて5位まで戻ってきます。

トップを走行していたアロンソは8周目にピットストップ。8番手のウェバーの前で復帰しますが、タイヤが温まりきっていないため、オールージュでウェバーに抜かれます。しかし、この後ウェバーがエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)に追いつくと、アロンソも一気にやってきて、スーティル、ウェバーを連続オーバーテイク。4位に順位を上げます。

入れ替わってトップになっていたハミルトンも11周目にピットストップ。ベッテルはこの直前にロズベルグを抜いて2位になっており、ハミルトンがピットへ抜けたことでみたび首位に。

ここまででリタイアはアルグエルスアリとセバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)。先頭からの順位はベッテル、ロズベルグ、アロンソ、小林、ヴィタリー・ペトロフ、ウェバー、スーティル、ハミルトン。

上位に粘っていたロズベルグは12周目にピットストップ。しかしこのストップでは少し時間がかかってタイムをロス、14番手で復帰します。小林はペトロフを抑え続けますが、後方から来たウェバーには抜かれてしまいます。

13周目にハミルトンがペトロフを抜いて小林の後ろにつけ、さらに小林も追い抜きます。しかし、ここで小林は横に並びかけていきサイドバイサイドとなりますが、まさか小林が再び横に来ているとは思わなかったのかハミルトンの進路が小林と交差し接触。小林はマシンを大きく痛めることはありませんでしたが、ハミルトンはレースを終えることに。また、セーフティカーが入って先導する形になります。ベッテルはこの間にタイヤを交換。3連続でソフトタイヤを履く作戦を取ります。

順位はアロンソ、ウェバー、ベッテル、マッサ、ロズベルグ、スーティル、セルジオ・ペレス(ザウバー)、シューマッハ、ルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)、バトン、パストール・マルドナード(ウィリアムズ)、ポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)、小林、セナ、ヤルノ・トゥルーリ(ロータス)、ジェローム・ダンブロジオ(ヴァージン)、ヴィンタントニオ・リウッツィ(ヒスパニア)、ヘイキ・コバライネン(ロータス)、グロック。ダニエル・リチャルド(ヒスパニア)はこのセーフティカー導入中に車を止めリタイアしました。小林もこのタイミングでフロントウイングとタイヤ交換を行いましたが、セーフティカーが入ったタイミングではなく少し周回を重ねてからだったため大きく順位を落としました。

17周目にセーフティカーが抜けてレース再開。ロズベルグがマッサを抜き、ベッテルもウェバーを抜いて、先頭はアロンソ、ベッテル、ウェバーの順に。18周目にはベッテルがアロンソを抜き、またまたトップに返り咲きます。

13番手と真ん中からのスタートだったバトンはこのあたりでどんどんペースを上げ、26周目にはロズベルグを抜いて4位まで浮上。

29周目に小林のチームメイト、ペレスが車をガレージに戻してリタイア。

30周目にアロンソがピットストップ。マッサもそのあとピットに入りますが、コース上でシューマッハとやり合ってダメージを受け、このピットストップから3周後に再びピットに入る羽目に。

先頭はベッテルが逃げ続け、そこにアロンソ、ウェバー、バトン、ロズベルグ、スーティル、シューマッハと続く形。ウェバーはタイヤ交換でソフトからミディアムに変更しましたが、このおかげでペースがかなり上昇。アロンソを追い詰め、37周目に追い抜いて2位に浮上。また、同じく猛烈なペースを刻んできたバトンも42周目にアロンソを捕まえて抜き、3位に。

このまま上位陣は順位が変動せず、ベッテルが優勝。2位にウェバー、3位にバトンが入り、アロンソは4位で惜しくも表彰台を逃しました。5位には最後方スタートだったシューマッハが入ったほか、6位はロズベルグ、7位はマッサ。完走は19台でした。

このレースの結果、ベッテルは25ポイントを獲得して累計259ポイントとなり、チャンピオンへの道を確実なものに。2位には167ポイントでウェバーが上がってきてレッドブルの1-2体勢。アロンソは157ポイントで3位に粘っています。また、今回のレースではマルドナードが10位に入ってF1初ポイント獲得を達成しました。

次のレースはイタリアのモンツァ・サーキットで行われるイタリアGP。フェラーリのお膝元でのレースであり、アロンソとマッサの健闘が期待されます。

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