「世界一の歯車へ」を標榜するUst番組「ザ・サラリーマン」。その構成を務めるDJサエキング氏には、全国のサラリーマンから「ザ・サラリーマン道」ともいえそうな“サラリーマンを生き抜く術”“サラリーマンの様式美”に関する目撃談・体験記が続々寄せられる。
今回はアパレル業に勤めるのSさん(32歳)。Sさんは出世の秘訣は「休み明けの小さな変化を見逃すな!」にあると語る。一体どういうことか。Sさんの話を聞いてみよう。

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缶コーヒーについているプレミアや、行きつけの店が潰れていたなど、変化をうっかり見逃すと取り返しのつかなくなることが世の中少なくありません。サラリーマン社会も同様です。

特にしばらくプライベートの時間を過ごしたお盆休暇後や正月休暇後は、その些細な変化も見逃す訳にはいかないでしょう。その枝毛の変化すら見逃さず社内の評価を一身に浴びている人物が私の社にいます。営業マンのAさんです。

Aさんはこう言いました。私はかなり感動しました。

「お盆休み前後は、外的にも内的にも必ず変化が表れている。人は自分の変化を気付いてくれる人には親と子の関係を連想させるのか、ある種の緩い主従関係が生まれる。つまり、その後の社内営業が有利に働かせるメリットがあるんだよ!」

変化への気付きと言ったら、「女性の髪型が変わったらホメてあげよう」などとよく言われますが、サラリーマンにとっても重要です。でも、Aさんによると髪型や洋服や香水など、誰でも分かるような事は指摘しない方がいいのだそうです。その分野は競合他者が多く、言葉の重みがないのだそうです。

むしろ、些細な、そして内面的な変化を捉えろ! とAさんからは口酸っぱく言われています。言うは易しかもしれませんが、具体的にAさんがどんな指摘をしているのかを紹介しましょう。

重要なのは「つかみ」だそうです。最初の声掛けは適当でよくて、「あれぇ、身長少し伸びた?」とやりつつも、「あっ、洋服のせいか」と夏に買った洋服の話につなげていましたし、「顔が優しくなったね。帰省でもしていたの?」とやって見事に地元自慢の話を誘引していました。当然相手はニコニコです。

ただ、Aさんにも失敗はあって、髪型を変えた上司に、いつものように指摘したところ、その人カツラだったんです。髪型を、変えたのではなく、替えたんだったのかと昼休み中しきりに反省していました。

その後、その上司からはよそよそしくされてしまいましたが、Aさんはその上司の「次の変化」を今必死に探し、挽回しようとしています。この気配りが出世の秘訣かもしれませんね。