韓国に在住しているフランス人女性のブログ「French Noona」では、フランスに帰省中の筆者が、韓国のテレビ局からのインタビューに応じる機会があり、その様子についてつづっている。

 インタビューが始まる前には、緊張をほぐすために一般的な会話があった。その時点で、韓国語を学んだり、韓国に行った理由などを聞かれたと記している。

 しかし、インタビューの本番になると雰囲気が変化したという。質問者はまず、ソウルに行ったのはK−POPのコンサートに行くためだったのですね、と質問。筆者は正直に、まずは語学習得が目的であり、週末には時々コンサートに行ったり、ほかの韓国文化に触れる体験をすることだったと答えた。

 その後、特定のミュージシャンに関する質問があり、フランス人である筆者がこのミュージシャンを特に好きであるかのように誘導され、最終的にはヒット曲を歌ってみるように言われた。

 歌えるほど聞き込んでいないため、無理だという筆者に、製作者側はまずこちらが歌うから繰り返して歌ってみてくれと頼んだ。そのため怪しい韓国語で、ほとんど歌になっていない状態でなんとか歌ってしのいだと述べている。

 最終的に筆者とのインタビュー部分は放映されなかったと説明。K−POPに対して、より高い関心を示しているフランス人とのインタビューが採用されていたと記している。

 筆者はK−POPは実際にはあまり好みではないとつづっている。フランスで増えつつあるK−POPファンの姿を自国に伝えたい、という韓国のメディアの姿勢は理解できるものの、数曲が好きだというだけでK−POPファンとして分類されたくないと述べている。

 自身の意見をしっかり持った筆者にとって、韓国のメディアのインタビューは少々強引であり違和感があったようだ。(編集担当:山下千名美・山口幸治)