米アップルはスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)が24日付で辞任し、後任にティム・クック最高執行責任者(COO)が同日付で昇格したと発表した。韓国でも複数のメディアが報じ、サムスン電子やハイニックス、LG電子などの韓国IT企業には好材料になる可能性があると伝えた。

 サムスン証券の研究員は、「ジョブズ氏は昔のように活発に活動していないため、韓国企業の立場からすると心理的に肯定的な影響を受ける」と発言。またウリ投資証券の研究員も、「アップルの革新的な企業文化が毀損(きそん)された場合、アップルの競争力は悪化する。これはサムスン電子には肯定的となる」と分析した。

 韓国メディアは、ジョブズ氏が2011年1月に「病気治療に専念する」との理由で休職を発表した際に、サムスン株が上昇し、市場の期待感が表れたことを指摘。今回も韓国IT企業には肯定的な影響が予想され、特にサムスンやLGの場合は、北米市場でのシェア拡大に期待が持てるとの見方を示した。

 その一方で、今回の事態は韓国企業に肯定的な影響だけをもたらすのではないという意見もある。アップルはサムスン電子にとって最大の顧客であり、LGディスプレイはアップルの多機能携帯電話「iPhone(アイフォーン)」やタブレット型携帯端末「iPad(アイパッド)」で使用するLCDパネルを供給する関係。

 一部メディアは、ジョブズ氏の辞任で同社の業績に影響が及べば、韓国の半導体・ディスプレイ産業にも悪材料として作用する可能性があると伝えた。(編集担当:新川悠)