「フランチェスコ・トッティ? チームというのは一人の選手だけで成り立っているのではない。多くの個人によって形成されるグループなんだ。私は大きなグループをマネジメントしており、だからこそすべての試合で、最も準備ができている選手たちを選ぶ」

25日のヨーロッパリーグ(EL)予選プレーオフ・セカンドレグで、ホームにスロバン・ブラチスラバを迎えるローマのルイス・エンリケ監督が、前日会見でこのように話している。

「すべての人間がそれぞれ異なる形で扱われなければいけない。私は父親として3人の息子に対してもそうしているし、監督としても同じだ。だが、共通の結果を出すためには、全員に同じ振る舞いを求める。チームの力はグループ次第であり、個人によるものではないということを私は学んだ。同じことをやろうとするために、私はここにいる」

「道でサポーターに会うと、求められるのは勝つことではないんだ。彼らは『あいつらを走らせろ』と言ってくるんだ。驚いたよ。だが、彼らは安心して構わない。どんな結果を出せるかは分からないが、私がいる限り、ピッチに向かうのは常に最も用意ができている選手たちだ」

「ファーストレグでトッティを先発から外したことで、騒がれるのを予期していたか? メディアの仕事は尊重している。だが、私がそれに影響されることはない。私が一人の選手と問題を抱えたり、また逆に選手が私と問題を抱えたら、直接顔を見て話す。これまでは、何か言う必要がある選手はいなかった」

また、L・エンリケ監督はFWマルコ・ボッリエッロの起用についても、議論を呼ぶようなコメントを残している。同監督はファーストレグでボッリエッロを15分間起用した。ボッリエッロはマーケットに出されており、クラブは売却による資金を望んでいるが、別のクラブでELに出場できない選手を売らなければいけなくなっている。

「ボッリエッロ? 彼に対する私の姿勢はまったく変わっていない。私は彼に最大限を求める。確かに、カップ戦で起用すれば、マーケットにおいて影響があることは分かっていた。だが、彼は起用できる状態だったんだ。そして私は、私なりのテクニカルな選択をしたんだよ」