藤子不二雄コンビの原点が蘇る

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   小学館クリエイティブは、藤子不二雄初の単行本として1953年に刊行された、『UTOPIA 最後の世界大戦』復刻版を2011年8月29日に発売する。

   当時19歳だった藤子・F・不二雄と藤子不二雄Aの2人が故郷の富山で執筆した、最初で最後の書き下ろしSF作品で、当時のペンネームは手塚治虫にあやかった「足塚不二雄」。表紙は藤子コンビではなく、「火星探検」などで知られた当時の人気漫画家・大城のぼるが描いており、また他の作家による作品「覆面団」もカップリングとして収録していた。

   今や原本は数十冊しかこの世に存在しないと言われ、テレビ番組では300万円と鑑定されたこともある。1981年、1991年と2度にわたり復刻されたが、いずれも表紙が書き下ろされる、カップリング作品が収録されないなど不完全な形だった。今回は漫画家の松本零士さんが所蔵していた原本を元に、表紙や2色カラーなどを忠実に再現。「完全復刻」をうたっている。

   価格は3800円(税抜き)。また初版購入特典として、作中に登場するロボットをモチーフにしたペーパークラフトが付属している。<モノウォッチ>

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