難敵ブレンダン・シャウブと対戦するミノタウロが、試合の4日前にフェベイラを訪問した

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mino27日(土・現地時間)に開催されるUFC134「Silva vs Okami」に向け、リオデジャネイロはますます盛り上がりを見せている。23日(火・同)に行われた公式スケジュール、UFC in the Community――UFCファイターが、リオのフェベイラ(スラム)内のアカデミア・ノブレアルチを訪問、少年たちとボクシングで交流――には、現地メディアが殺到し、フェベイラの小道をさながら民族大移動が行われているかのような賑わいを見せた。

そのファベイラ訪問一行のなかにアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラの姿が見られた。当初の予定ではリョート・マチダ、ジョゼ・アルド、ジュニオール・ドスサントスの3名が当地を訪れる予定だったが、リョートのリオ入りが遅れ、ドスサントス、ヴィトー・ベウフォート、ホジェリオ・ノゲイラが集まるという話が伝わっていたが、蓋を開けてみるとホジェリオよりも先にミノタウロが登場した。

4日後にブレンダン・シャウブ戦を控えているファイターが、オープンワークアウトや記者会見以外の行事に参加するのは異例中の異例の事態。昨年2月にケイン・ベラスケスにKO負けを喫して以来、実に1年半振りの実戦復帰となるミノタウロ。彼のUFCブラジル大会へ思い入れの強さが伝わってくる、フェベイラ訪問だ。

UFC参戦以来、PRIDE時代に負った数々の負傷が影響し、自らが納得できる動きができなくなってきたミノタウロは、昨年9月にフランク・ミア戦をキャンセルし、メスを入れることに。その代役にミルコ・クロコップが出場したが、KO負けを喫している。

PRIDE全盛期を支えたファイターたちが年老い、苦戦が続く中、ミノタウロは3月に再び手術を行い背中に残っていた削れた骨の削除を敢行した。その時点でドクターのOKが出るのなら――という条件付きで、ブラジル大会への出場に意欲を見せていたミノタウロ。彼にUFCが用意したのはシャウブという若手の台頭・代表格のようなファイターだった。

TUFシーズン10準優勝、元NFLプレイヤー候補だったアスリートのシャウブは、現在4連勝中で、そのなかにはガブリエル・ナパォン、そしてミルコ戦の勝利が含まれている。特にミルコ戦で見せたクロスでのKO勝ちは、シャウブの成長を物語っている勝利だ。

楽なマッチマイクはないといわれるUFCだが、ミノタウロ念願の凱旋マッチにも容赦のない対戦相手を用意してきたことになる。そんな難敵との対戦を前にして、フェベイラで子供たちと戯れるミノタウロにとって、この試合は母国における最初で最後のMMAマッチになる公算が高い。

彼は最近、現地の親しい記者に「ブラジルで戦ったら、最後は日本で引退試合を行いたい」と語っている。PRIDE時代の体調を取り戻したというミノタウロ、UFCファイターが一般誌の表紙を普通に飾るようになった母国で、ファンへ感謝の気持ちを最大限に表したファベイラ訪問で、打倒シャウブを改めて誓ったに違いない。
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