テキスト系妄想メディア「ワラパッパ (WARAPAPPA )」より

〜ダーリンハニー吉川コラム「1番ショートが夢だった」その8〜

最近、昔の写真を大量に貰った。実家に眠っていたらしく母がわざわざ持ってきてくれた。ボーっと眺めていると人の成長というのはおもしろいなと客観的に思えた。写っているのは自分なのに、あまりに量が多すぎてほとんどのことを忘れている。だから写真そのものを俯瞰して見ることができた。

0001
僕です

今はデジタルカメラで写真を撮ったらもうオーケーな気がして、なかなかプリントをしなくなっている。でも昔はプリントをしないと話にならなかった。その分ものすごい量の写真が残っていてありがたいなと思う。こんなにありがたいのなら、最近撮ったデジタルカメラの写真も、やはり紙に残しておいた方がいいと思った。

昔の自分。

客観視してみると、ずいぶんといけてない。

現在の僕がいけているとは思わないけれど、昔の自分は相当だめだ。

今回は昔の自分に、ひと言物を申したいと思います。




0002
そんなに野球したい?

おそらく鎌倉の大仏を見に行った時の写真だと思われるが、野球したいアピールがひどすぎると思う。もっと大仏を見たり江ノ電に乗ったり楽しみなさいよと言いたくなる。郷に入れば郷に従って欲しい。また左手には赤い傘を持っている。おそらく天気も良くないのだろう。あきらめなさいと言いたい。あと父はグローブを持っていないけれど、どうやって遊んだのだろう。

0003
芸術的な腰位置

箱根・彫刻の森美術館でのショットだが、白い半ズボンの位置が高すぎて心配だ。これで女の子と話していたと思うとゾッとする。足を長く見せたかったのか、この位置が友達の間で流行っていたのか覚えていないが即刻やめてほしい。ちなみにうしろの作品を調べたら『交叉する空間構造』というタイトルだった。カッコいい。たまにCMで見た気がする。圧倒的な芸術を前に、ズボンを上げてしまったか…。

0004
無抵抗主義

これはおばあちゃんの家の入口だ。なぜ正座…。でも顔は心なしか凛としている。想像するにおもちゃを買って欲しいけれどうまくいかず、最終的に座り込みをする作戦に出たのではないか。抵抗しないという主張。夏っぽいし地面も熱いだろう。かわいそうにマサヒロ、じゃあウルトラセブンのソフビを…となったのだろうか。全然違うのだろうか…。

0005
ポージング場所…

小さな滝の前でのショット。非常にカッコつけているが、うしろの景色がさびしい。こんなにキメる場所なのだろうか。○○の滝とか有名なところならまだしも、わりと地味なところでダンディズム・ポーズを取っている。青いシャカシャカの上着も即刻脱いで欲しい。でもそれよりポーズをキメるならもっとわかりやすい背景の前でやって欲しいところだ。

0006
全員無視

これは何となく覚えている。小学校で「いちょう祭り」というのがあり、そこで踊りを披露する直前のショットだと思われる。この集中力のなさ。そして目立ちたがり屋具合。みんなちゃんと座っているではないか。そして誰ひとり吉川くんの行動に注目していないではないか。そこが悲しい。親に呼ばれてピースをしたのか、自主的に立ったのか。知るすべはないが、きちんとしなさいと言いたい。

0007
インドア・スキーヤー

これも覚えている。たしか男女3:3くらいでスキーに行った時の写真だ。高校1年生くらいだろうか。モッズの恰好をしているのはミヤノ君である。僕はニット帽にグラサンを掛け、プロレスのUWFインターTシャツにタイツという格好だ。それはいい。この二人何がすごいかというと、スキーに行ったけれど寒過ぎてずっと部屋の中にいたのである。たしか二泊くらいした気がするが、ゲレンデには着いて一瞬行っただけ。さむいさむいとずっと料理を作っていた。女子は呆れていた。いい加減にして欲しい。

0008
元祖メガネ男子

きっと新幹線の車内だろう。弟とのショット。羽生名人風のメガネがまずい。僕は『メガネ男子』という雑誌に載ったことがあるが、これを見たら掲載はされなかったであろう。このテンションが静かに上がっている表情もまずい。新幹線や特急に乗った時は独特な高揚感があるが、それがじわじわにじみ出ている感じがなんだかまずい。出すならおもいっきり出して欲しい。


0009
弟引いてるよ

これは函館での1枚と思われる。家族で北斗星に乗り、函館に行った。僕は楽しくて一睡もできなかった。そして朝着いた函館でどうしても機関車の切り離しが見たくて、真剣に見入ってしまっている。赤いTシャツを着ている子供が弟だが、完全に引いている。切り離しは腕組みをしてこんなに厳しいまなざしで見るものではない。これではまるでチェックをしている鉄道職員だ。


0010
だから弟引いてるよ

新幹線に抱きつく兄。手前にいるのが弟。これは本来逆でなくてはいけない。無邪気に遊ぶ弟を優しく見守る兄、みたいなのが理想だ。しかし兄は新幹線にしがみつき、ここから一歩も動かないようなしぐさである。兄はそのまま鉄道ファンとして生きている。




写真というのはいいなと思う。当たり前だけど、写っているのが過去だからいい。
どんなに変なことでも、もう終わってしまったことばかりだ。そして時間が経てば経つほど味が出てくる。そして自分に突っ込めるようになってくる。ひと言申したくなってくる。みなさんもよかったらやってみてください。爽快ですし、たまに胸がキュンとします。

あと、野球に鉄道にプロレスにと今の趣味とほとんど変わっていないのが自分で恐ろしい。もっと開拓して欲しい。過去の写真を見て、今から釣りでも始めようかと真剣に思いました。
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この記事の元ブログ: 昔の自分に写真でひと言


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