UFC開催へ盛り上がりを見せるリオデジャネイロ。神様との邂逅を終えた岡見勇信、いよいよ緊張感が高まってくる

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27日(金・現地時間)のブラジルはリオデジャネイロ、バッハデチジューカ地区のHSBCアリーナで開催されるUFC134「Silva vs Okami」。いよいよ、日本の岡見勇信がMMA界のパウンド・フォー・パウンド王者に挑む一戦が近づき、出場選手たちもリオデジャネイロに集結しつつある。

UFC最多防衛記録8回を更新中で、さらには、06年のUFCデビュー以来13連勝中の王者アンデウソン・シウバ。その彼の母国で世界王座に挑むことになった岡見が、23日(月・同)にサッカーの神様ジーコの下に訪れ、セレソンのユニフォームにジーコのサイン、自らのTシャツには自身のサインを記し、交換。この模様がブラジルのRede TVのニュース番組で、リビア情勢のあとに流された。

現地の盛り上がりは相当なもので、チケットは発売開始と同時に売り切れ、追加チケットも瞬く間になくなり、リオ市内を走るバスにはUFCの広告、電化製品を扱う店のディスプレイでも、UFCの模様が映し出されていることが少なくない。

そんな状況のなかで、アンデウソンと対する岡見。2006年1月以来、実に5年7カ月振りの対戦となるが、前回の試合が精神的に何らかの影響を及ぼすとしても、オクタゴン内の動きは両者とも、この歳月が流れた分の上積みされている。

岡見にとって、当然、楽な戦いにはならない。組みつけばテイクダウンは可能という予想がされる岡見だが、要はどれだけ、その距離を作ることができるか。堀啓、水野竜也というスパーリング・パートナーと講じたアンデウソン対策、チーム・クエストでこなしたステップワークが効果を発揮すると、そのチャンスの数は多くなる。

もちろん、チェール・ソネン戦で見せたようにアンデウソンにはガードワークがあるが、グラウンドの熟練度においては、岡見はソネンのソレを上回る。安直に腕を取られてポジションを取ることはない。

一度テイクダウンを奪えば、効率の良いパウンド、さらに立ち上がり際で距離を取らせず、再びマットに釘づけにする。そんな展開を作ることができれば、岡見の王座奪取というシーンが訪れる可能性は十分にある。

もちろん、甘い展望は禁物だ。スタンドでのプレッシャーは、向かい合って初めて分かるもの。とはいっても、一度、向かい合って本当の恐怖を経験している岡見だけに、その後の努力の数だけ前に出る力は備わった。

いずれによせ、アンデウソンが祖国ブラジルで迎える初めての防衛戦という状況下は、今後、岡見以外の誰も経験することはできない。そんなチャレンジ、この特別な時間を、岡見には満喫してもらいたい。
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