この夏の間に多くの人が海外の国を訪れたかと思います。全日空や日航のお盆の利用率は国際線・国内線ともに過去最高を記録。円高の折り国際線は特に好調で、両社とも利用率が90%を越えました。

 そんな海外旅行のなかで言葉がなかなか伝わらなくて困ったことはありませんか? 書籍『猿はマンキ お金はマニ』の著者・ピーター・バラカン氏は、英語圏ではなかなか伝わらない日本の英語があるといいます。

 30年以上、日本で生活をしている英国生まれのブロードキャスター・バラカン氏。英語で放送が行われるNHKのワールドTVに出演しており、日本人のゲストに英語で話してもらうなかで、大きなハードルを感じたといいます。それは「発音」。

 日本人の英語の発音は、は「カタカナ発音」なのです。日本人同士で通じる英語が、英語圏の人間になかなか通じない場合が多いのは、日本の学校で教えている英語が海外で使うためのものではなく、大学入試に合格するためのものだからとバラカン氏はいいます。

 同書のなかで、バラカン氏はイギリス英語とカタカナ英語の違いについて紹介しています。例えばタイトルにもある「マネー」(money)は、英語圏ではまったく通じないと思った方が良いとのこと。「マネー」の正しい発音は「マニ」です。「マネー」のままだと、フランス人の印象派の画家、エドアール・マネと勘違いされることも。

 日本では「ゆるい」という意味で「ルーズ」という言葉を毎日のように使いますが、正しくは「ルース」。「ルーズ」というとlose、つまり失うというまったく別の言葉になってしまいます。また、salesは日本語の発音では「留守を言え(セイ ルス)」と聞こえるのだとか。正しくは「セイルズ」。鉄や布のしわを伸ばす道具のironを「アイロン」と言ったら、皮肉を意味するirony(アイルニ)を間違って言ったと思われかねません。ironは「アイアン」です。

 このように、発音一つで相手に伝わる意味がまったく変わってしまうことがあります。何となく恥ずかしい英語の発音ですが、正しさを追求することでトラブルを回避することもできます。日本人は今一度、本格的な発音を学ぶ必要があるのかもしれません。

 また、音楽にも詳しいバラカン氏。「第1回ミュージックソムリエ協会シンポジウム」(9月13日 19時00分から・TKP京橋ビジネスセンターホール2A)では、ナビゲーターとして登場します。当日は、1960年代から今日まで、日本の音楽ビジネスの第一線で活躍する石坂敬一氏、大貫憲章氏とともに、過去の膨大で優れた作品の歴史的背景やストーリーの魅力、またこれから生まれる音楽文化を未来に繋げる為に、音楽をいかに魅力的に伝えるか等、音楽文化の未来について語ります。

【関連リンク】
第1回ミュージックソムリエ協会シンポジウム




『「マネー」はフランスの画家のこと? 英語圏で伝わらない日本人の発音』
 著者:
 出版社:日本放送出版協会
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