“封入式”でパチンコの遊び方は変わる!?―POKKA吉田さん、大崎一万発さんインタビュー(後編)

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 前著『パチンコがなくなる日―警察、民族、犯罪、業界が抱える闇と未来』(主婦の友社/刊)がベストセラーとなったPOKKA吉田さんによる、パチンコ業界の真実の姿を明かす暴露本第2弾『石原慎太郎はなぜパチンコ業界を嫌うのか』(主婦の友社/刊)が出版された。
 POKKA吉田さんはパチンコ業界に長く携わってきたベテランジャーナリスト。本作では、パチンコ業界と政治家の関係を軸に、震災後に起きた苛烈なパチンコへのバッシングや、知識なき批判を繰り返すアンチパチンコへの批判、そしてパチンコ業界の未来について語っている。

 インタビュー後編となる今回も、POKKA吉田さんと、本作の企画・編集者で『パチンコ必勝ガイド』元編集長の大崎一万発さんをお招きし、Podcast番組「新刊ラジオ」でブックナビゲーターとして活躍している矢島雅弘氏との対談形式でお話をうかがっていく。
(新刊JP編集部)


■<後編>政治家たちとパチンコ業界の関係に迫る

矢島雅弘(以下、矢島)「ここからはパチンコ業界についてお話をうかがっていきたいのですが、大震災後にパチンコ業界は結構バッシングを受けましたよね。おそらくお二方ともお仕事でパチンコに関わっていらっしゃいますから、苦しい想いをしたこともあると思うのですが、震災後のパチンコバッシングについてどのように感じていらっしゃいましたか?」

大崎一万発さん(以下、大崎)「『みんな大変な時期に、営業してお金むしり取るのか!』という感情は一般人として当たり前だと思うんですよ。だから、業界側はそうした批判を受けるにあたって、『俺らはこういうつもりでパチンコ屋をやっているんやで』という意思表示をして欲しかったですよね。この本にも書いてもらいましたけど、業界内でも休業とかネオン消灯とかでもめているわけですよね。だから中途半端なんですよ。中途半端だと余計叩かれる。パチンコ業界がどうしたいのかはっきり分からない、というのが地震の後の様子を見て思ったことでしたね」

矢島「パチンコ業界5団体で、こういう風に節電をしましょうということを合意したのだけれども、すぐにそのうちの一団体が『やっぱり嫌だ』と言ってしまった。その団体が出した代案は評価できるものだけれども、どうしてここまで足並みが揃わないのかという感じがしましたね」

POKKA吉田さん(以下、POKKA)「パチンコ業界関係者は、みんなわがままなんです。5団体の合意については誰も悪いこと言ってなかったですよね。5団体の中で約束守らなくて抜けたのはPCSA(パチンコチェーンストア協会)という団体だったけれど、そのPCSAが提案していった輪番休業というのは、実は7月以降のパチンコ店の節電対策の中心案になるんです。約束を守らなかったことはけしからんけれど、今の節電対策をリードしたという功績もあるわけね。だから評価が難しいところですよね」

矢島「また、この本の特徴としてあげられるのが、政治に切り込んでいるんですよね。前回はパチンコ業界団体やそれを管轄する警察の話がメインでしたが、それはどういった経緯だったのですか?」

POKKA「今回の本で書いている内容は、時系列でいうと前作の『パチンコがなくなる日』の10年前よりももっと古い話、そして今から先の未来の話です。前作は今から10年くらい前の話を書いているので、今回はそのさらに昔の話や未来の話を書いて、前作をフォローしようという想いがあったんですよ。
その中で政治に切り込んだのは意図的なものがあったわけではなく、たまたま20年前、政治家がパチンコ業界に深く切り込んできていた頃があったんですね。そして、おそらくこれから導入が噂されている封入式パチンコのところで平沢勝栄の名前が見え隠れするんで、これからまた出てくるかも知れない、というところですね」

大崎「パチンコ業界内では、平沢勝栄さんや亀井静香さんはよく聞く名前なんですよ。でも、実際のところ、どうして彼らは業界内で有名なの?という質問に正確に答えてくれる人はいないので、今回は平沢勝栄さんの話を書きましょうということになったんです」

矢島「また、政治家というところでは石原慎太郎さんの名が平成7年の『日本遊技議員連盟』の名簿に載っているというのも意外でした」

POKKA「我々サイドの取材に石原さん側が何もコメントをしてくれなかったので、実際どのような意図があるのか分かりませんが、実際に石原さんの名前が載っている、そういう資料があるのも事実ですから。アンチパチンコの方々が『石原さん、よく言ってくれた!』と言っていましたが、そんなに石原さんはあなたたちの味方じゃないんだよ、って。
また、平沢勝栄さんもすごく変わっている人で、パチンコ業界関係者によると、石原慎太郎さんのパチンコと自動販売機の消費電力の知識が間違えているというところを訂正するように進言すると、出演したラジオで発言していたそうなんです。で、実際に平沢勝栄事務所に取材したところ、コメントをくれて、訂正はしていないけれど、特に自動販売機の数字が完全な事実誤認があったから直接進言しようとしたら既に関係者から進言していたので進言するのは止めた、と言うんですよ。そこであえてパチンコと言わないんですよね。なんでパチンコと言わないのかはこの本を読んでいただければ分かりますが、この人はただものじゃないですよ」

矢島「平沢勝栄さんのお話でいえば、パッキーカード(プリペイドカードのこと)の導入の裏に何があったのか、そして最近だと封入式パチンコの話題がありますよね。封入式パチンコとは…」

大崎「今のパーソナルシステムという玉をつまないパチンコのさらに未来版です」

POKKA「完全に封入されてしまうんで、お客さんは玉を触ることができなくなります。つまり、全部その機械の中で循環するんです。それを我々は封入式と言っているんですが、パチンコメーカー組合は『ECO遊技機』と言ってますね」

大崎「封入式で分かりやすいのに、何がやましいんだろうね」

矢島「(笑)パチンコを打つ人から見ると面白いと思うのですが、パッキーカードを導入したことによって、最近よく聞く『CR』、いわゆるカードリーダーが流行り始めたんですよね。そのCR機を導入するにあたって、規定がダブルスタンダードになっていて、現金で玉を買うパチンコには確変(確率変動)機能を登載してはいけないことになっているけれども、CR機はなぜか確変機能を登載していいということになっている。これは普及を図るための一つの密約なのかな、と」

POKKA「そうでしょうね。でも、それを警察がやったら明らかにおかしいことになるので、民間団体、パチンコメーカー側が勝手にそうしましたと言っているのが、当時から今に至るまでずっとですね」

矢島「さらに封入式が導入されると、そういったことが起こるのではないか、と」

POKKA「そうなると、トリプルスタンダードになっちゃいますからね。そんなん許すか、普通、と」

大崎「封入式は打ち手の立場から言うと、釘調整ができなくなるのではないかとか、出玉を変えるのは設定になるんじゃないかとか、釘の材質が変わるかもという予想があるわけです。そうすると今のパチンコの勝ち方とはまるっきり変わってしまうわけでしょ。それは遊び方が全く変わるということで、パチンコという名前は残るけれど別物になるかも知れないということなんですよ」

矢島「なるほど。では、ここで〆たいなと思うのですが、お二方からパチンコファン、アンチパチンコにメッセージをお願いします」

大崎「パチンコ業界に興味を持っていなくても、なぜこうした業界がこの日本で成立していて、内部の人たちはどういうことをしているのか、その知り得ない世界を垣間見ることができる本だと思います。もちろん一生パチンコと接することなく生きていくことも可能ですが、知的好奇心を持って触れて欲しいし、パチンコ打ってみようかなという遊技に対する興味がわいてくると思いますよ。また、もう打っている人は、業界の裏側を見ることによってパチンコの楽しさは奥深くなると思うんですよ。関係ないと思っても日本に住んでいる限りは読んで欲しいと思う本です」

POKKA「とにかくパチンコファンの人、パチンコなんかなくなってしまえと思っている人もちゃんとした知識を持った上でその想いを訴えるなり、行動するなりして欲しいですね。単にパチンコは換金しているギャンブルだ、なくしてしまえ、けしからんというような理屈が成立するほど甘くはありません。そうしたことを踏まえて、自分で考えることができる最低限の材料を本の中で示したつもりです。とにかく、パチンコ業界の実態、僕の発信する情報だけでとは言いませんが、広くいろんな人が発信する情報を元に知って、それでも好きなら打ってくれたらいいし、嫌いやったらやめてもらってもいい。ただちゃんとした知識に基づいて行動して欲しいです。嘘や間違いに捉われている人は無視すべきだと思います」

矢島「ありがとうございました!」


■「新刊ラジオ」ではPOKKA吉田さん、大崎一万発さんと矢島雅弘の対談を音声で配信中!
 http://bit.ly/nO8PHm
*音声の内容は本インタビューと一部内容が異なります。

■『石原慎太郎はなぜパチンコ業界を嫌うのか』
著者:POKKA吉田 定価:880円(税込み) 出版社:主婦の友社



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