8月22日発売の『週刊少年ジャンプ』37号で久保帯人の『BLEACH-ブリーチ-』が巻頭カラーとなった。連載10周年を記念したもので、『ジャンプ』の表紙も主人公の黒崎一護が描かれている。これを機に人気低迷の声もある『BLEACH』の巻き返しが期待される。

 かつては尾田栄一郎の『ONE PIECE』と岸本斉史の『NARUTO-ナルト-』に、『BLEACH』が『ジャンプ』の三枚看板として君臨してきた。ところが、『BLEACH』は現在連載中の死神代行消失篇では失速し、最近のジャンプ中での掲載順も後ろの方であった。
 それを象徴する出来事が前号にあたる35・36合併号の表紙である。ここでは『ONE PIECE』の主人公ルフィと『NARUTO』の主人公ナルト、それに島袋光年の『トリコ』の主人公トリコが描かれている。夏の合併号では三枚看板の主人公を中心とした表紙が好例になっている。昨年の36・37合併号はルフィ、ナルト、一護の3人が流しソーメンを食べる絵であった。

 『BLEACH』の三枚看板落ちをもたらした死神代行消失篇は、戦いの代償として死神の力を失った一護が死神の力を取り戻そうとするストーリーである。この死神代行消失篇の低迷には複数の要因がある。
 第一に敵の正体や敵の動機が不明確で、読者が飽きてしまうことである。これは直前までの破面(アランカル)篇の反動である。破面篇のラスボスは謀反人の藍染惣右介であり、敵は死神と相いれない破面であった。戦う理由は明確であった。そのためにバトルの連続というバトル漫画のマンネリ要因にはまってしまった。これに対して死神代行消失篇ではミステリー色を濃くしたものの、展開が遅く、裏目に出た形である。
 第二に死神代行消失篇は現世を舞台としており、人気キャラクターの護廷十三隊の面々の出番がないことである。個性的な護廷十三隊の隊長・副隊長達が『BLEACH』の大きな魅力であった。
 第三に強さのデフレである。主人公が死神の力を失った設定であるために仕方がない面があるが、過去の戦闘と比べるとスケールが小さい。これはバトル漫画としての魅力を削ぐことになる。
 
 しかし、巻頭カラーで盛り上げた37号では、これらの要因を克服する展開となった。『BLEACH』が過去の勢いを取り戻せるか、今後の展開に注目である。

(林田力)

【他にはこんな記事も!!】
これからは『しょうわ時代』だ!? SMAP中居の『少女時代』パロディ動画が世界中で大人気!
ラジコンカーで笑顔を取り戻せ!
美味! いま、“別の肉”を食べてみよう