110823NEWSyuka01.jpg冬場、寒い浴室に入りタイルの冷たさにひやっとした経験はありませんか?

はたまた、ステンレスやスチールの手すりに手がかじかんでしまった! という方も少なくないと思います。これはいろいろな素材や物体の持つ熱容量の違いから起きていることなのです。

「熱」というエネルギーは、移動して熱くなったり冷たくなったりしています。

ステンレスの手すりに触り、「冷たい!」と感じた時に手のひらの温かい熱が、手すりに移動していきます。浴室のタイルもひやっとした瞬間に足裏の熱がタイルに移動(奪われるともいいます)しているのです。

もう少し詳しく説明すると、熱の総量は変わらずに同じ熱量になるまで熱量の移動が続くため、私たちは冬場にひやっとしたり、夏場に気持ち良く感じたりしています。

このことを知ってか知らずか、家のネコが、夏の暑い日に家の中の一番涼しい所に寝そべっているのは、自分の熱を奪ってくれる、冷たいフローリングだったり、風通りの良い場所だったりしますよね。そ・こ・で! 夏の暑さを乗り切るため、猫をマネてみてはいかがでしょう。

フローリングの床は、木材の持つ比重で若干体感温度が変わりますが(堅い木は冷たく感じ、柔らかい木は暖かく感じるなど)、無垢材のフローリングならばサラサラした状態を保てるので、猫も喜ぶ素材です。

またタイルや石は熱容量が大きいので、夏場には気持ち良い素材のひとつです。これからリフォームなどを考えている方ならば、その熱容量を利用して床暖房と併用させて冬は暖かく、夏は涼しく暮らすことも可能です。

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賃貸でも手軽に……という場合は、既存のカーペットなどの上に厚さの薄い大判タイル敷き詰める事もできます。この場合は段差ができることもありますので、ドアの開閉などに気を付けながら部分的な使用がオススメです。

※マンションなどの場合、階下への音の問題もありフローリング・タイルなどの仕上げ制限をされている所もあります。お住まいのマンション管理組合などの規約などを確認してください。但し、遮音シートなどで対処できる方法もありますので、身近な設計者などに相談を。

滝川 良子スピカ建築工房 一級建築士事務所主宰/一級建築士).................................................................................................takigawaryouko01.jpg子育てを通し環境建築、より自然な素材に目覚め、自然素材を多く使用し、経年変化を楽しむ風と光のある住まいを提唱中。古いものを大切にする「木の家リフォーム」も。現在東京建築士会環境委員会委員。これから家づくりを考える女性のための家づくりサイト「暮らしと家」共同主宰・執筆中。


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