世間のパチンコバッシングに一石を投じる―POKKA吉田さん、大崎一万発さんインタビュー(前編)

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 前著『パチンコがなくなる日―警察、民族、犯罪、業界が抱える闇と未来』(主婦の友社/刊)がベストセラーとなったPOKKA吉田さんによる、パチンコ業界の真実の姿を明かす暴露本第2弾『石原慎太郎はなぜパチンコ業界を嫌うのか』(主婦の友社/刊)が出版された。
 POKKA吉田さんはパチンコ業界に長く携わってきたベテランジャーナリスト。本作では、パチンコ業界と政治家の関係を軸に、震災後に起きた苛烈なパチンコへのバッシングや、知識なき批判を繰り返すアンチパチンコへの批判、そしてパチンコ業界の未来について語っている。
 今回はPOKKA吉田さんと、本作の企画・編集者で『パチンコ必勝ガイド』元編集長の大崎一万発さんをお招きし、Podcast番組「新刊ラジオ」のブックナビゲーターとして活躍している矢島雅弘氏との対談形式でお話をうかがった。今回はその前編をお伝えする。
(新刊JP編集部)


■<前編>アンチパチンコは的外れな意見が多い!?

矢島雅弘(以下、矢島)「今回は『石原慎太郎はなぜパチンコ業界を嫌うのか』の著者であるPOKKA吉田さん、そして企画・編集を担当した大崎一万発さんをお迎えしてお話を聞いていこうと思います。ポッカさんは前著『パチンコがなくなる日』のときもお話をうかがっておりますが、大崎一万発さんは初めてですね」

大崎一万発さん(以下、大崎)「はい、よろしくお願いします!」

矢島「僕自身はパチンコ、パチスロ系の雑誌で大崎さんの執筆された記事を読ませていただいたことがあるのですが、プロフィールを教えていただいてもよろしいでしょうか」

大崎「大崎一万発でございます。パチンコメディア業界にはずいぶん長くいまして、23年くらいになりますかね。白夜書房から出版されている『パチンコ必勝ガイド』という雑誌で編集長をしていたこともありまして、2003年からはフリーのライター、編集者として活動しています。また、タレントとしてテレビ出演しています」

矢島「では、『石原慎太郎はなぜパチンコ業界を嫌うのか』の話をうかがっていこうと思うのですが、まずタイトルですね。非常に攻めている印象を受けました」

大崎「ここだけの話、他にもタイトル候補はあったんですよ。『パチンコ業界 誰も知らない話』とか『パチンコ業界 闇の紳士録』とか(笑)。でも、このタイトルに勝るものはなかったです。最初から石原慎太郎さんの話を熱く書いてもらうことは決まっていたので、POKKAさんに全く相談せずに、この本の担当編集の(主婦の友社の)佐々木さんに『これでいきましょう!』って」

矢島「なるほど」

大崎「で、POKKAさんに『このタイトルでいきます』って言ったら『えっ!?』ってなって(笑)。そうしたらもうちょっと石原慎太郎さんの章、増やさないとあかんなって」

POKKA吉田さん(以下、POKKA)「要は、石原慎太郎はなぜパチンコ業界が嫌いなのかということは、正直分かれへんやん、人の好き嫌いなんだから(笑)。『なんで嫌いなんですか?』と聞かんと分かれへん話やから、書けるわけがないんですよ(笑)。
まあでも、石原慎太郎さんという非常に有名な政治家であり作家さんが、パチンコ業界とどういう距離でいたかということを、本人は嫌がるかも知れないけれど、古い話から紹介していく、と。そういう話ですね」

矢島「この本は『パチンコがなくなる日』の続編になりますが、両方とも大崎さんが企画をして、POKKAさんが執筆したという形なんですよね」

大崎「最初は主婦の友社さんから『なくなる日』シリーズの新書でパチンコの本を出しませんか、という打診をいただいたとき、僕が書くという話もあったんです。ただ、僕はライターよりは編集側の人間なので、このテーマで書ける行楽誌系のパチンコライターを探したんですが、いない、と。で、業界を俯瞰して、なおかつ批判的なニュアンスを込めながら一冊の本にまとめられる人間というとPOKKAさんしかいなかったんです。ちょうど仕事の関係でやりとりをしていたので、この話を打診したところ即答いただいて、書いてもらったという経緯ですね。だから、企画というよりは主婦の友社さんとPOKKAさんをつなぐ役目みたいな(笑)。企画やテーマを決めたのもPOKKAさんですしね」

POKKA「一応、こんなんやろうかということを大崎さんに渡して意見を聞いて、主婦の友社の佐々木さんにも見てもらって進めていきました。だから、編集・大崎一万発、企画・大崎一万発、俺でいいんじゃないかな?」

大崎「主婦の友社さんはパチンコ書籍を出していないじゃないですか。だから、どこまで攻めていいのか、さじ加減が分からないと思うんですよ。ここは行き過ぎじゃないかとか、これは事実誤認じゃないかとか、この部分は難しすぎるとか。そういう判断はパチンコ業界に長くいないと分からないことなので、その部分を僕が担いました」

矢島「では本の内容から話をうかがっていきたいと思います。東日本大震災の直後、石原都知事が『パチンコ、自販機やめちまえ。』とおっしゃっていましたが、POKKAさんはこの言葉に対して、お考えがあるようですが…?」

POKKA「石原さんにパチンコや自動販売機の電気の使用実態を説明した情報源、ブレーンがいると思うけれども、その人の頭がちょっと悪かったんだろう、と(笑)。もちろんパチンコ業界も自販機も電気は使っています。でも、少なくともこの2つがなくなれば、福島の原子力発電所が要らなくなるということはないです。そのブレーンがちょっと残念でしたね」

矢島「この本を読んだときすごく感じたのですが、POKKAさんの毒舌がとても光っているんですよね。大崎さんはPOKKAさんのライターとしての強みはどこにあると思いますか?」

大崎「POKKAさんは、パチンコ業界がやっていることを俯瞰して見ることができるんですよ。業界人でありながらその業界を俯瞰して見られる人はなかなかいなくて、結局何らかの関係が出来てくるから、言いたいけれど言えないということが多いんです。でも、この人(POKKAさん)は基本的に一匹狼ですから、本音というか、正しいって言っていいのか分かりませんが、そうしたことをしっかり伝えられる役目はこの人しかいないんですよね。また、一緒に仕事をして思ったのが、事実関係のディテールにものすごく細かい。何通りも裏を取ってから書くので、信頼できるんです。この本では、アンチパチンコを批判している章(第5章)があるのですが、そこでは強烈に突っ込んでいるんですよ。本当、敵に回すと面倒くさい奴やろうなと思いましたよ(笑)」

POKKA「第5章については、俺の想いよりかは大崎さんがどうしてもやりたい想いがすごくあったから(笑)。俺はクールにね、間違っている記述については間違っていますよって書いているだけなんです。『パチンコをなくしてしまえ』と言うことが悪いこととは言っていません。ただ、『パチンコなくしてしまえ』と言っている人が間違ったことをよく言ってはるから書くんです」

大崎「僕とPOKKAさんに共通している部分は、業界のことを全く分かっていないのにとやかく言うなよ、ということなんですよ。批判するのは大いに結構や、と。いろいろな問題ありますからね。でも、批判するときはちゃんと勉強してから批判して、と」

<封入式パチンコの導入で将来は大きく変わる!? 後編に続く>

■「新刊ラジオ」ではPOKKA吉田さん、大崎一万発さんと矢島雅弘の対談を音声で配信中
 http://bit.ly/nO8PHm
*音声の内容は本インタビューと一部内容が異なります。



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