内定取り消しに遭った女性新入社員の涙の告白

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 この就職氷河期の時代、内定獲得は一筋縄ではいきません。もし、やっとのことで獲得した内定を一方的に取り消されたりしたら、あなたならどうしますか?
 「自分の選んだ会社がそんなことをするはずがない」と思うかも知れませんが、それは決して他人事ではないのです。

 『内定取消!終わりがない就職活動日記』(日経BP社/刊)は、内定取り消しの被害に遭った著者・間宮理沙さんが、「内定取消の強要」を受けた事件について、その発端から決着までの日々を記録した、昨年話題になった一冊です。反省点や学習したことなども書かれており、就活生がいざと言う時に自分を守るために知っておくべき知識を学ぶこともできます。

 間宮さんは卒業間近のある日、「面談をする」という名目で内定先の会社に呼び出されたそうです。しかし、そこで彼女を待っていたのは、一方的で個人の人格を否定し、罵詈雑言まで浴びせるという、「内定辞退への誘導」としか考えられないような地獄の数時間だったといいます。
 本書には、間宮さんが体験した“面談”の様子が記されています。

 “面談”の相手となった役員は、
「君はダントツでレベルが低い」
「同期の中で一番できない、クズだ」
「このままではうちで働けないから仕方なく面談している」

 などと圧迫してきたといいます。

 間宮さんは、卒論やサークル活動などを行い、中小企業診断士の勉強もしてきたことを告げましたが、担当の役員は、
「そんなもの役に立たないから遊んできたのと同じだ」
「とにかく君はウチには向いてない」
「電話番も任せられるかどうかわからない」


 また、能力が足りない部分は努力でカバーするとやる気を見せても、
「無理。努力じゃカバーできないほどダメなんだから。」
「まだ分かんないの?足を引っ張るなって言ってるの!」

 などと、聞く耳を持たなかったそうです。

 まだ働いてもいないうちから評価を下された上に、その後も、無茶苦茶なスケジュールで資格を取るよう要求したり、専門知識がないと絶対に解けない模擬試験を受けさせたりと、圧力はエスカレートしていくばかり。追い詰められていった間宮さんは、ついに体調を崩し、自信も希望も失ってしまいました。

 こんな絶望的な状況からも間宮さんは立ち向かっていった、その様子が本書には書かれています。まるで物語のようで、現実の事とは思えない内容ですが、この内定取り消し被害は社会問題としてニュースにもなりました。
 学生が、自分を守る方法や誰に相談すればいいのかといった知識を持たずにこういった事に巻き込まれるのは不幸ですが、それ以前に、まず見直すべきが企業のモラルであることは間違いありません。
読む新刊ラジオ1084回/本書のダイジェストを音声で配信中



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