テキスト系妄想メディア「ワラパッパ (WARAPAPPA )」より

習慣って怖い。

禁煙したはずが、お酒を飲んでいたらつい目の前に置かれた知人のタバコに手が……なんて経験、お持ちじゃないですか?

何年もやり続けたことって、やめたと思っても体の中に染みついているんですよね。

一方で筋トレとかそういう習慣にしたいことはなかなか身につかないのにね!

で、まあ、それをこないだ身をもって体験したのでその話を書こうと思います。


僕はヨーグルトが大好きでして。


小学生くらいの頃からかな、毎日80グラム×3個のパックを貪るように食べていたんですよ。

だいたい平均すると一日2パック。

つまり80グラム×6個=480グラム。

たまにそこに450グラムのでっかいパックも追加で食べていて、1キロ食べる日もザラでした。

で、まあそんな生活がだいたい高3まで続いたんですよ。

つまり10年。

10年間も毎日ヨーグルトを約500グラム食べていたわけです。

分量を計算すると、


365×10×500=1825000グラム


つまり1825キロ


僕の体は2トン近くのヨーグルトによってここまで成長したわけです。


もうね、利きヨーグルト選手権とかあったらたぶん負けないし、マサイ族かトルコ人か僕か、くらいのレベル。

ヨーグルトの未来を考えるヨーグルト世界会議とかがあったら日本代表として末席を汚させていただきたい。


で、それくらい大好きなヨーグルトだったんですけど、ここ最近は遠ざかってたんですよ。


なぜかというと、お金がないから。


いやほんと、生々しい話で申し訳ないんだけど、


たとえば毎日80グラム×3個パックを2パック食べるとすると、それだけで数百円かかってしまう。

僕はご飯の代わりにヨーグルトを食べているんじゃなくて、ご飯のデザート感覚で食べているから、食費に単純にプラスされる。

一日数百円食費が追加されるとか……三十路ワープア男子にはけっこうしんどいわけですよ。


それで、まあヨーグルトはずっと食べてなくて、まあヨーグルト断ちした最初は大変でしたけども、スーパーで見かけるたびにフラフラッと買物かごに入れそうになりましたけども、しかしいかんせん「お金がない」という要因はそれを上回るパワーがありますので、

我慢してたんですよね。


ずっと、我慢してたんです。


それで、最近はもうヨーグルトのことを思い出すことも少なくなって、夏の夜の何となくセンチメンタルな気分のときに無性にヨーグルトのことを考えることはありましたけども、それ以外では食べない生活に慣れてきていたんですよ。



そしたらこの間ね、妹と家でご飯を食べたときにですね、


妹がヨーグルトを買ってきてたんですよね。


で、それを食後に出してくれたんですよ。


僕と、妹の分、合わせて2個。



で、僕も「おお、久しぶりのヨーグルトだ!」とか思いながら、でもまあそれはさておき、談笑を続けていたんですよ。



それで、5分くらい兄妹の団らんを楽しんだ頃合いだったでしょうか。



妹がふっと視線を落とすして、



「あれ、ヨーグルト……」


って言ったんですよ。


ん?


と思って見ると、妹の手元にあったはずのヨーグルトがないんですよね。


僕も「あれっ」って思いまして、


「知らない間に食べてたんじゃないのー?(笑)」


なんてツッコミを入れようかと思って、



「知らない間に」


まで口にしたところで、何気なく自分の手元を見たら、




空になったヨーグルトの容器が2つある―――!?




時が止まりましたね。


その瞬間、間違いなく時が止まりました。


何かもう、時空とか、そういうの?


そういうのがぐいってねじまがって、


何かの間違いで妹の目の前にあったはずのヨーグルトがいつの間にか僕のお腹の中に収まっているという、そういう超常現象が起こったとしか思えなかったんですけど、


まあ現実はそうではなくて、僕が無意識に机の上にあるヨーグルトを全部食べていたんですよね。


すごいスピードで。


まるでそうするのが当然であるかのような極めてナチュラルな仕草で。


武道の達人のごとき流れるような所作で。



いやーびっくりした。



妹もびっくりしてたけど僕が一番びっくりした。



覚えてないもん。



何となく自分のヨーグルトのふたを開けたところくらいまでは記憶にあるんだけど、それ以降どうやって2個たいらげたのかまったく覚えてないですもん。



ほんとね、10年来の習慣って怖いなと。


目の前にヨーグルトが存在する=食べる


という一連の流れが体に染みついちゃってる。もうどうしようもないレベルで脳がそういう風に思考の伝達回路を通しちゃってる。



ヨーグルトですらこれですからね。


もっと中毒性のあるタバコとか、お酒をやめるのってさぞかし大変なんだろうなーと思ったのです。いやほんと、習慣って怖い。




……あ、もちろん妹にはその後ちゃんとお詫びにヨーグルトを買って持っていきましたよ。



まあでも人が見てる前でヨーグルトを一人で食べるのって恥ずかしいかなって思ったから、ちゃんと自分の分も買っていきました。



そしたら何か火がついちゃって、最近はまたもりもりヨーグルト食べてます。


お金は相変わらずないんだけど、ヨーグルトに出費することで他の余計なものに回すお金がなくなって、結果的に節約になっている気がしないでもない。だからヨーグルトを食べるのは決して間違ってはいない。しょうがない。習慣になっちゃったものは変えられないのだから、後はうまくそれと付き合っていくしかない。ねえ、そうでしょう。





そうやって自分をごまかしながら生きてきたツケが、今の僕のお腹周りの肉です。


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この記事の元ブログ: 習慣って怖い


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