厚生労働省の雇用動向調査結果によると、2010年に転職した30代男性が前職を辞めた理由では「会社の将来が不安」を理由に挙げている人が多いことがわかった。

 調査によると、転職入職者が前職を辞めた理由として、男性では、「その他の理由」以外で「定年、契約期間の満了」(16.0%)が最も多く、次いで「会社都合」(15.8%)が多くなっている。「定年、契約期間の満了」は60代が大半を占めており、「会社都合」は40代〜50代で多い。

 40代〜50代ではリストラなどの「会社都合」の割合が20〜30%を占め、「会社の将来が不安」を挙げた人は5〜6%(40代前半は9.4%)にとどまっているのに対して、30代では「会社都合」と「会社の将来が不安」がともに13〜15%とほぼ同じ割合で、30代の男性は会社の経営が傾く前に自ら判断して転職に踏み切った人が多いようだ。

 20代の男性では「収入が少ない」を転職の理由に挙げる割合が高かった。女性では、「その他の理由」以外で「労働条件が悪い」(14.2%)が最も多く、次いで「定年、契約期間の満了」(12.8%)が多い。

 2010年の離職者は643万人で、離職率(年初の常用労働者数に対する離職者の割合)は14.5%。世界金融危機後のリストラで離職率が高まった前年に比べて1.9ポイント低下した。

 離職理由では、結婚、出産・育児、介護、その他の個人的理由を含む「個人的理由」が9.9%(前年比0.7ポイント減)、「契約期間の満了」が2.1%(同0.3ポイント減)、「事業所側の理由」が1.4%(同0.6ポイント減)、「定年」が0.6%(同0.3ポイント減)、「本人の責」が0.2%(前年と変わらず)となっている。

 産業別の離職率をみると、宿泊業,飲食サービス業(27.2%)、生活関連サービス業,娯楽業(22.2%)が高く、金融,保険業(8.7%)、複合サービス事業(9.2%)が低い。

 一方、2010年の入職者は631万人で入職率(年初の常用労働者数に対する入職者の割合)は14.3%。前年に比べて1.2ポイント低下した。離職率と入職率を比べると、0.2ポイントの離職超過となっている。離職超過は3年連続。

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