特集記事『韓国ウルルンド滞在記』は、観光目的で鬱陵島(ウルルンド島)へ訪れた日本人観光客A氏へのインタビューをまとめた全4回の連載記事である。今回の第4回(最終回)も、A氏のインタビューを通じて鬱陵島の現状を紹介していく。
 
・無数の日本に対する暴言にビックリ
記者  今回もどうぞよろしくお願いします。
A氏  よろしくお願いします。
記者  鬱陵島を旅した感想は率直にどうでしたか?
A氏  港に到着すると、日本語で暴言が書かれた垂れ幕が目に入ってきてビックリしました。これ以外にも垂れ幕は複数見られました。日本語で書かれているのには、さらに驚きでしたよね。
記者  どんな内容が書かれていたのでしょうか。
A氏  私が確認したただけでも、以下の3つの内容の垂れ幕を目にしました。韓国語を話せる知人に垂れ幕の写真を見せてから「これは暴言だったのか」と判明したものもあります。
 
●垂れ幕に書かれていた言葉
「日本政治家!来たら謝罪と反省の意味で来い、あなた達に(バナナ)を提供する」
「来たのか? 見てごらん。何がおまえたちの物か?」
「他人の領土にかまってないで、揺れてる自国の土地にでも神経使ってろ!」
 
・竹島問題をテーマにした写真がバス停に
記者  鬱陵島の街中はどうでしたか?
A氏  夜に出歩いていたのですが、港近くで、酒を飲んでいる人がいたり、海産物を販売している人を見つけたり、夜なのにもかかわらず結構人がいるなーという印象でしたね。港町は傾斜があって、坂道だらけでした。
記者  韓国人の観光客も多数訪れていましたか?
A氏  台風の影響もあってか、事前キャンセルも多かったらしく、そんな多いという印象はありませんでした。
記者  街中を歩いていて、気づいたことはありますか?
A氏  竹島(韓国名:独島)の写真がバス停に大きく飾られていたり、思った以上に主張している感がありました。あと、野良猫が多かったです。
 
・うまい棒が売られていた
記者  日本のお店とかは、あったのでしょうか。
A氏  コンビニエンスストアの「ファミリーマート」がありましたね。韓国自体、ファミマはよく見かけるので、意外と珍しいことなのではないかもしれません。日本で販売されている「うまい棒」や「チョコレート」も販売されていました。
記者  ちなみに、うまい棒の金額はいくらでしたか?
A氏  日本円にして20円以上だったかと思います。日本の倍の金額ですよね。
 
・監視されている感があった
記者  日本人だということで、トラブルなどはありましたか?
A氏  過激なデモなどはなかったため、特に何もありませんでしたが、見張られている感はありましたよね。
記者  パスポート情報や、宿泊先情報などを警察に把握されていれば、そう感じざるをえないですよね。
A氏  そうですね。
 
・この状態であればもう行きたくない
記者  インタビューも終わりの時間となりました。最後に伝えたいメッセージなどありますか?
A氏  観光で鬱陵島に行きましたが、この状態であればもう行きたくないですね(笑)。少々、韓国政府もエスカレートしてしまっている感が否めないので、まずは冷静さを取り戻してほしいと思います。またいつの日か、鬱陵島へ行けるその日まで。
 
A氏は数時間ほど鬱陵島に滞在し、翌日この島を後にしたという。一連の話をA氏からうかがったが、鬱陵島の緊張感は想像以上であった。観光で入るということだけでも、パスポート、身分照会を求められ、これは異常であるとしか考えれないだろう。

もしあなたが、鬱陵島へ観光に行くというならそれなりの覚悟が必要となりそうだ。取材は完全シャットアウトだし、観光客でも島に入れない可能性が大きいので注意していただきたい。

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