【レースクイーンライブラリ】2011 鈴鹿8耐 レースクイーンGallery 「東本昌平 RIDE」

今年の「鈴鹿8耐」で、おそらくレースクイーン史上初となる、現役レースクイーンにしてチーム監督を務める娘が現れた。その名は古澤恵。07年〜09年「SUPER GT」で名門チームのレースクイーンを3年間務め、それと並行してバイクレースのレースクイーンも兼任。現在は「鈴鹿8耐」に活躍の場を絞り、今もなお現役レースクイーンを続けている。

　　
キャンギャル且つ監督の立場で「キャン督」と呼ばれる古澤恵

過去にレースクイーンとレーサーを兼任する娘や、レースクイーン卒業後、レーサーや監督に転身した娘はいたが、現役レースクイーンにして監督というのは聞いたことが無い。一体どんな経緯だったのか？本人を直撃してみた。

――今回の「8耐」で監督になった経緯を教えてください。

古澤恵（以下、古澤）：8耐を盛り上げるためにも、少しでも話題になったらいいなと思いやらせていただきました。とにかく、面白いかな〜と思って（笑）

――監督をやってみて、一番苦労した点は何ですか？

古澤：今回はキャンギャルと監督で「キャン督」として参加していたんですが、レース中は意外にキャンギャルって忙しくて、ステージがあったり撮影があったりで大忙しなんですが、今回はそれに加え監督業。レースが始まるまではどうにかなるだろうと思っていたけど、実際に、8時間耐久が始まるとピットに張り付きで、何か私に出来ることを探しつつ、楽しむこともモットーなので楽しみつつ、バタバタしていたら、ピットウォークとグリット以外のキャンギャル業が全く出来ないことに気付きましたね。だからといって特に苦労したことはないんですがしいて言えば…、キャン督あいさつで緊張してしまいビシッと決められなかったことかな

――監督という立場を経験して、レースの見方は変わりましたか？

古澤：外から見たら華やかに見えるレースの世界ですが、実際裏ではピットクルーの方やライダーさんの努力は半端ない！！ただバイクが好きだからレースを見ているのと、裏の苦労を知ってからレースを見るのとでは、全然見方が違うし、感情も入りますよね。キャン督としてはピットの雰囲気がよくなるようにテンションを上げていきましたよ。やっぱりピットの雰囲気はモチベーションにも繋がってくるし大切ですからね。キャンギャルだけをやっていた時より、チームとの距離がグッと近くなってチーム一団となっていた気がします。今後レースを見る時は、チームの雰囲気が気になっちゃいますよね

――2輪と4輪どちらのRQも経験されていますが、それぞれのレースの魅力を教えてください

古澤：4輪は、本当に華やかですよね。サーキットにいると不景気なんて関係ないくらい盛り上がっているし、RQとしてもSUPER GTは年に9回レースがあるので、1年間がレース中心というか、充実していました。個人的にはレースを見る分には2輪の方が好きなんですけど、RQとしての華やかさでいうと4輪の方がいいな〜。2輪のいいところは雰囲気がアットホームというか、お客さん、スタッフ、ライダーの距離が近い気がします。その分、スタート前は雰囲気がガラっと変わって緊張感が凄いんです。ちょっとしたミスで転倒して生死を争うのが2輪レースの迫力。コーナーでは肩が地面に着きそうなくらいバイクが倒れているんですよ！バイクであんなことやそんなこと…、本当に凄い！！4輪は助手席もあって頑張ればスピード感とか体感できそうだけど、2輪ではそうもいかない、一生かかっても体感できないであろう、あの世界が魅力的なんですよね

――今後、どういった形でレースに関わって行こうと思っていますか？

古澤：特に考えたことはありませんが、必要とされている間は、表舞台で頑張ろうと思っています。仕事で関わらなくなったとしても、きっとレースの魅力はどこかで伝えて行きますよ

――現在乗っているバイクの車種と台数は？

古澤：HONDA CRM 250と、ハーハーレーダビッドソンFXR−Sです

――古澤さんにとってバイクとは？

古澤：家族や友達と同じくらいなくてはならない存在。いや、ちょっと言いすぎかもしれないけど…バイクがなかったら今の自分では居れなくなると思う


プライベートでも大型バイクを乗り回すほどバイク好きである古澤恵。「鈴鹿8耐」で見た彼女の雄姿は、彼女のモットーである「女らしく、男らしく」を具現化していた。

(文／矢沢隆則)

■関連サイト
・古澤恵 - 公式ブログ
・東本昌平 ＲＩＤE - 公式サイト