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テキスト系妄想メディア「ワラパッパ (WARAPAPPA )」より

第1回「うそから出たまこと」編第2回「身から出た錆」編

 暑い日が続く。
 暑さを忘れるには、夏以外のことを考えるのがひとつの手だ。夏からかけ離れれば離れるほどその効果はあり、夏とは正反対のことを考えるのが最良である。そこで私は夏とは対極にあるお正月のことを考えることにした。
 正月と言えば、そう、かるたである。私は必然的にかるたのことを考えた。
 かるたと言えば、いろはかるたが有名だが、その中に『犬棒かるた』と呼ばれる種類のものがある。この辺りのことは第1回でも書いたので省略させていただくが、読み札は同じでも、取り札のイラストはそれぞれ違う。
過去2回、その比較を行ってきた。今回もまた行う。
第3回目は『油断大敵』である。
油断大敵とは?
注意を少しでも怠れば、思わぬ失敗を招くから、十分に気をつけるべきであるという戒め。(三省堂「新明解四字熟語辞典」より)


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これぞまさに油断大敵である。油断大敵の具象化を試みたならば、たいていはこのシチュエーションになるのではないだろうか。汗を拭いていることと、手前のおにぎりが油断の度合いを十分高めてくれている。思わず「お侍さん、うしろ、うしろ!」と叫びたくなる札である。


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こちらも武士であるが、先ほどとは違い油断大敵の「油断」のみを大きく扱っているのが特徴だ。「大敵」部分は描かず、見る者の想像力に任せている。もしかしたら背景の赤い色が戦火を表現している可能性があり、それを考えると尋常ではないほどの油断と言える。


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こちらは相撲。身体の大きい者が小さい者を相手に油断し、余裕を持ちすぎて敗北喫する場面が描かれている。油断大敵を素直に表現した絵であるが、注目すべきは効果線と両者の身体が触れていないことで、小さい方がエスパーっぽく見えることだ。これなら油断せずとも負ける可能性は大だ。


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先ほどが相撲ならば、今度は柔道である。柔道には「柔よく剛を制す」という言葉があり、この絵のように少年が強そうな大人に勝つことは大いにある。ただし、見方を変えれば少年に投げ飛ばされた角刈りの大人がここから大逆転をする可能性もあり、少年が油断している方なのかもしれない。


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この絵で描かれている油断は、火の不始末であり、ちょっとの気の緩みから大火事になってしまったようだ。油断大敵の他に「火の扱いには十分注意」という教訓も含まれている。それよりなにより、印刷のずれが「動揺」と「恐怖」を結果的に増大させており、正月早々見たくはない絵である。


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「火の用心」と注意を呼びかけて歩いているくせに、自分の背中の提灯が燃えている。「油断」と言うよりも「ドジ」なる言葉が適当な絵である。もしもこの人が女子だとしたら、ドジっ子好きにはたまらなく、かわいくて仕方なくなる。「ゆ」を囲むハートの形も可愛らしく彩っているように感じる。

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この記事の元ブログ: 犬棒かるたの取り札比較〜第3回「油断大敵」編


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