東日本大震災による未曾有の被害によって、日本経済は大きな岐路に立たされています。
 
 これまで上司が成果を出してきたやり方が、今後も正しいとは限らず、会社や上司の指示どおりに仕事をしたからといって、すべてがうまくいく保証はどこにもありません。

 「昨日まで機能していたビジネスモデルや考え方が、明日には通用しなくなる」「昨日までの正解が、明日には不正解になる」こうした問題に直面しているビジネスマンもいるのではないでしょうか。

 「このように『正解』がどんどん変化している時代では、たくさんの正解を知っているよりも、『考える力』をもっていることが重要」と、書籍『20代で身につけたい質問力』の著者・清宮普美代さんが警鐘を鳴らします。

 例えば、昨今のビジネスシーンで、インターネットの重要性がますます大きくなっています。わからない言葉や知識にぶつかったときにグーグルで検索すれば、一瞬で多くの情報を得ることができるでしょう。そういった点では、問題解決のスピードは数十年前よりも飛躍的に早くなりました。

 しかし、私たちが問題に直面したとき、「知識」という正解よりも、考える力の「知恵」が必要とされます。知識とは情報そのもののことであり、 誰でも、どこでも、いつでも同じように使えるもの。ところが、知恵とは何か特定の問題を解決するための「ツール」であり、そのつど必要な条件が変化していきます。ネット上の情報は確かに膨大ですが、それを「知恵」に変えていくのはあくまで情報を活用する人自身なのです。

 「ネットから得られる情報は、ライバルや競合他社も入手できます。だから、ネットでの情報収集に注力しても、ライバルに差をつける新しい視点や気づきを得るのは、難しい場合があるのです」(清宮さん)

 つまり、ネットと人との使い分けが必要だと、清宮さんはいいます。

 問題を解決する知恵や、ライバルにない視点・気づきを得るためには、グーグルよりも「人に聞く」というアクションが有効。どんなに世の中が便利になったとはいえ、フェイス・トゥ・フェイスの重要性を忘れてはいけません。「知恵」を得ることを怠っては、この激動の時代を生き延びることができないのです。



『ビジネスパーソンの強い味方「グーグル」の落とし穴』
 著者:
 出版社:中経出版
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