住宅密集地で大地震に遭遇 そのとき何をすべきか?

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 M9.0、震度7(激震)――――。
 2011年3月11日、未曾有の巨大地震が日本列島を襲いました。そして、それに続く津波、火災、液状化現象、原子力発電所の放射能漏れ事故といった複合被害は、「想定外」の規模でした。何から何まで「想定外」のこの震災から私たちが学んだことは、「天災は想定外のことを起こしうる」ということです。

 そのような事態で生き延びるためには、その「想定外」を検証し、対策を練っておくことが大切です。
 そこで、『巨大地震 リアルシミュレーション』(溝上恵/監修、久保範明/著、永岡書店/刊)のなかから、住宅密集地における被災を想定した防災アドバイスをご紹介したいと思います。

 住宅密集地では、家屋の倒壊や火災で多くの被害がでることが予想されます。その上、夕方までは老人と女性、子供しか残っていないために救助活動も困難になりがちです。そんな住宅地において、自分の身を守るためにはどうすればいいのでしょうか。

■避難するときの家の3つの点検ポイントは、電気・ガス・戸締り
・電気
 電気はブレーカーを落とすのが基本ですが、ガスが匂う場合には換気が優先。ブレーカーを落としたときにスパークでもすると、爆発を引き起こす可能性があります。
・ガス
 都市ガスの場合、メーター近くにある元栓、プロパンガスならボンベの元栓を閉めます。
・戸締り
 地震後は犯罪も多いので、防犯に備えます。また、近所で火災が発生した場合にも、窓などからの火の進入を防ぐことができます。

■断水しても水道の残り水を確認する
 断水していても水道管に残っている場合があるので、蛇口をひねってみて、出るようなら汲み置きを。

■避難路における危険物は?
 本震で無事だったブロック塀が余震で倒れてくる可能性を考えましょう。また、自動販売機も危険。迂回するぐらいの用心深さが必要です。

■市街地火災からの脱出法
 古い木造住宅の密集地は、大規模な火災が発生する危険があるため、そこからの脱出することが最優先です。出来るだけ広い道を選び、大きな避難所に避難しましょう。周りを火に囲まれた場合、逃げ場を失ってしまいます。また、常に風向きを読んで、いかに風上に逃げるかを考えてください。

 天災は私たちの想定を上回る力を持っています。だからこそあらゆる事態を想定して対策を練っておけば、実際に被災しても冷静な状況判断ができるでしょう。
 今後30年以内に首都直下型地震が発生する確率は約70%、東海地震は約87%と
いわれています。
 この東日本大震災を経験し、日本のどこでも大地震が起きる可能性がある今、私たちはどんな地震に見舞われようとも、「自分の身は自分で守る」という姿勢を強く持つことが求められているのではないでしょうか。
(ライター/タカダエリ)


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