ユヴェントスのアンドレア・アニェッリ会長が、2005年と06年のスクデット返還を求めると記者会見で発表したのに対し、06年のスクデットを授与されているインテルのマッシモ・モラッティ会長は、アニェッリ会長に早くバカンスへ行くように、そうすればリラックスできると“アドバイス”した。

これに対し、ユヴェントスのオーナー『フィアット』のトップに立つジョン・エルカン氏は11日、イタリア『スカイ』のインタビューで、次のように反論している。

「あのお年の方がバカンスへ行くように助言し、呼びかけてくれたことは、我々もうれしく思っているよ。だが、ユーヴェではバカンスというのは決められているんだ。やらなければいけないことがたくさんあることを、我々は分かっている。それが、我々が優先することなんだ」

「ユヴェントスはずっと一貫して平等の扱いを求めてきた。ほかの人たちからが不便を感じているようで、アドバイスをしてくるが、それこそが何か隠しごとがあると考えさせるね」

「スクデット? そうだね。我々が獲得することも可能だ。ただ、予想をするには早すぎるけどね。だが、チームが強化されたことは疑いない。(アントニオ・)コンテ監督には豊富な経験がないかもしれない。だが、彼にはガッツとプロ意識がたくさんあるし、ユーヴェのスピリットを完璧に知っているんだ」

「このチームは新しく、素晴らしい熱意を持っている。一緒に時間を過ごすと、コンテ監督の下でチームがとても自信を感じていることが分かるんだ。ファンの愛情? 幸いにも、ユヴェントスには大変な数のファンがおり、彼らと非常に強い絆で結ばれている。我々はすべての時間をともに過ごしてきた。素晴らしい瞬間も、そうじゃないときもね。我々の前には素晴らしい未来が待っている。コンテがそれを伝えてくれるはずだ」

そのコンテ監督はスクデットについて、「ピッチで勝ち取るものであり、私にとってユヴェントスが獲得したスクデットは(はく奪分も含めた)29個だよ。ただ、今はピッチで再びそれを争うことにしよう。アニェッリ会長は一つの道を進んでいる。そうやって追うのは正しいことだ」と話している。