「美女」で検索するとトップに出るサイトの“素人美女写真集”に迫る<後編>

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 検索サイトで「美女」と入れて検索をかけてみると、まず一番先頭に出てくるウェブサイトが「美女暦」だ。2008年に開設され、日替わりで美女の写真を掲載。瞬く間に話題となり、今や月間5000万ページビューのモンスターサイトとなっている。
 そんな美女だらけの「美女暦」から人気投票で上位19人を選抜して掲載した、まさに美女だらけの写真集『つきあいたい』(扶桑社/刊)が完成した。

 今回は、そんな『つきあいたい』で美女たちをシャッターに収めたカメラマンの青山裕企さんと、「美女暦」のプロデューサーであるヒャクタロウさんへのインタビューを、前後編の2回にわたってお送りしている。
 後編となる今回は日本の男子を魅了する写真を撮り続ける青山さんのフェチや、撮影中のエピソード、今後の「美女暦」の展開などについて語っていただいた。

■「bijo(美女)」を世界に広げていきたい(ヒャクタロウさん)

―この『つきあいたい』の写真は青山さんが撮影されていますが、ヒャクタロウさんは、青山さんの写真のどのような部分に惹かれたのでしょうか。

ヒャクタロウさん(以下:ヒ)「時間の止め方が大好きなんです。写真は誰が撮っても時間が止まりますが、初めて青山さんの写真を見たとき、その時間の止め方が本当に独特だと思いました。あとは色使いもすごく好きですね」

―青山さんは、ヒャクタロウさんがおっしゃった「時間の止め方」について、意識されている部分はありますか?

青山裕企さん(以下:青)「他のカメラマンの方が一度にどのくらい(写真を)撮るのか分からないのですが、自分は全く連射を使わないんですね。闇雲に撮らないようにしています。だからいつもカット数はすごく少ないと思います」
ヒ「確かにすごく少ないですね、青山さんは」
青「ただ、これは皆そうだと思うのですが、1枚1枚、瞬間を逃さないように全力で撮っています。とりあえずこのカットをおさえておこうということはないので、そういった部分で、撮るときの目線の密度みたいなものが出ているとしたら、写真としては成功ですね」

―もともとお二人がご一緒に仕事をされたのはこの写真集が初めてだったんですか?

青「実は、もともと2月に女子高校生の特集をするときに声をかけていただいたのが初めてですね。そのとき、一ヶ月間女子高校生の写真を撮っていたのですが、自分の中ですごく良い感触があって、(写真が)まとまったのを見たとき、個人的に本にしたいなと思ったんです」
ヒ「ああ、そうだったんですか!」
青「一冊私家版を作って、自分で持ちたいなと思っていたところに、このお話をいただきまして」
ヒ「そうですね。メールでやりとりしているなかで、やりませんか?って」

―女子高校生といえば、青山さんの代表作の『SCHOOLGIRL COMPLEX』もそうでしたけど、一つ一つにそれぞれ全く違うフェティシズムを感じるというか、男の心をわしづかみにするような何かを感じるんですね。あと、読み返していて気付いたのですが、女性が振り向いている写真が多くありました。そこでお聞きしたいのですが、青山さん自身は何フェチなんでしょうか。

青「それはおそらく、ヒャクタロウさんが美女を見すぎていて自分の美女像がつかめないのと同じで、自分もいろいろ見すぎていて、何フェチなのか分からないんですよ(笑)。でも…しいてあげるとすれば、今現在は、耳なんですけどね」
ヒ「あるじゃないですか(笑)!」
青「だんぜん耳ですね。エロさとかじゃないんですよ。造形的な何かがあるんですよ」
ヒ「いや、エロいですよ(笑)。ここはカットでお願いします」
青「もともとフォルムフェチなところがありますから。パーツというか、足でしたらスラッとしているフォルムとか、制服のフォルムが全体的に好きなんですよ。耳は無防備なところが良いですよね。今、振り向いている姿が多いとおっしゃいましたが、それは耳を出してもらったりしているからだと思います」

―この写真集の撮影時の裏話、エピソードがあったら教えていただけますか?

ヒ「裏話的な話はないかなあ。本当に楽しかったですね」
青「楽しかったことが裏話ですよ(笑)」
ヒ「一花(ひな)ちゃんの撮影のとき、神楽坂でロケをしていたのですが、ちょうど雨が降ってきて『雨降ってきたー!』ってはしゃいだりはしましたね。そのくらいかな」
担当編集・秋葉さん「でも、トラブルもなく撮影を終えたというのは、撮影者も被撮影者も素晴らしかったということですよね」
ヒ「でも、僕ら二人だけでは出来ませんでしたね。僕のアシスタントをしている女性がいるんですが、彼女がムードメーカーなんですよ。だからそれがなければトラブルもなく撮ることはできなかったと思いますよ」
青「やはり女性同士にしか出せない空気があって、僕も作品を撮るとき、必ず女性のアシスタントをつけるんです。この写真集でも男と女の関係を撮ろうとしてはいますが、横にもう1人、別の女性がいるだけで安心できるんですよね」
ヒ「無防備さが撮れますよね」
青「だから、この写真集は被写体となった女性と、青山というカメラマンだけで撮影しているのではなくて、ヒャクタロウさんがいて、ムードメーカーのアシスタントの子がいて、そこで生まれる空気感の中で撮影されたものなんです。それが一番の裏話だと思いますよ。」


―ヒャクタロウさんにお聞きしますが、今後『美女暦』で仕掛けていきたいことはありますか?

ヒ「この写真集を作るときに、日本の女性を海外に発信するというテーマが最初あったんですね。だからJK(女子高生)やアニメ系は入れますよね、とかコスプレや和服も、といろいろなアイデアが出たのですが、一度全部白紙に戻して、消化した上でこの形になりました。でも、日本の美女を海外に発信したいという根本的な部分はあります。今、『カワイイ』というワードが世界中で広がってきていますが、同じように『ビジョ』を世界で通じるワードにしていきたいですね」

―最初にヒャクタロウさんがおっしゃった美女を選ぶ際の3つの条件(「透明感」「はにかみ笑顔」「すっぴん美」)は、日本人ならではのものというか、和風美人を特徴付けるものですよね。

ヒ「そうですよね。女性がはにかむ瞬間ってなんともいえない可愛さがあるんです。恥じらいとかは日本人特有のもので、他のアジア人にもあまりないんですよ」

―ファンの皆様や『つきあいたい』読者の方々にメッセージをお願いできますでしょうか。

青「普通、美女を撮影するとしたら、もっと顔を撮って欲しいとか、笑顔を撮って欲しいという意見もあると思います。けれども、先ほどヒャクタロウさんもおっしゃった恥じらいですとか、単純にフェティシズムに回収されない部分が日本の美女にはあると思いますし、僕自身それを意識して撮影しています。そして、この写真集に掲載されている美女の方々はそれぞれブログやツイッターなどをしているので(*1)、この写真集を入り口に、彼女たちのブログなどを通して素の顔を見て欲しいですね。
この写真集のタイトルは『つきあいたい』で、これを読んでもリアルに美女と付き合えるようにはなりませんが、本の中では何度でも付き合えますから(笑)。僕もこの写真集、何度もめくっちゃうんですよね。なので、心の友にして欲しいです」

―ありがとうございます。ヒャクタロウさんはいかがですか?

ヒ「青山さんもおっしゃられましたけど、彼女たちはそれぞれブログとかツイッターをしていて、おそらくコメントを書き込むと返してくれると思うんですね。本の中で付き合いたい!と思って、ウェブでその入り口に入り込めるという感覚は面白いかなと思うので、写真集を読んで、その後好きな女の子のブログやツイッターにアクセスして楽しんでもらえるといいですね」
青「誰か、この本をきっかけに美女と付き合う人がでてきたらすごいですよね」
ヒ「それは全員嫉妬しちゃうでしょうね(笑)」

*1・・・『つきあいたい』巻末に19人の美女のブログ/ツイッターアカウントを掲載

▼「美女暦」
http://www.bijogoyomi.com/

▼青山裕企ホームページ
http://yukiao.jp/



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