見る限りパワーがありそうなジム・ミラーだが、スタミナ&スピードも有り、サブミッションも得意としている

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14日(日・現地時間)にウィスコンシン州ミルウォーキーのブラッドリー・センターで開催されるUFC Live「Hardy vs Lytle」。ウェルター級の崖っぷち対決、クリス・ライトル×ダン・ハーディーがメインだが、この日はライト級で注目のカードが組まれている。

セミのジム・ミラー×ベン・ヘンダーソン、そしてドナルド・セラーニ×シャーウス・オリヴェイラの2試合は、10月8日(土・同)のUFC136でようやく頂上決戦が行われるライト級にあって、今後の格付けに大いに影響を及ぼす2試合だ。

特にミラーにとっては、王座挑戦権を見据える非常に大切な試合となる。08年12月のUFC初出場以来、9勝1敗という抜群の戦績を残すミラー。その1敗は10月8日に世界王座に挑戦するグレイ・メイナードに喫したもので、キャリア全体では20勝2敗。もう一つの敗北は、現UFC世界ライト級王者フランク・エドガー戦でのものだ。

つまり世界最高峰にある2人に敗れただけで、それ以外は負けら知らずということになる。その一方で、ケニー・フロリアン、ショーン・シャーク、ジョー・スティーブンソン、BJ・ペンなど世界戦を経験した――あるいは世界王者だったファイターとの対戦がなく、いわゆる王勝負というものに縁がないのが、彼になかなか挑戦権が回ってこなかった要因でもある。

それでも世界最高の人材が集まってくるUFCライト級戦線で、マック・ダンジグ、マーク・ボチェック、シャーウス・オリベイラにコツコツと勝利してきた能力は疑いようがない。レスリング+柔術の技術を最大限に引き出す、フィジカルの強さは同階級随一だ。

一方、ベン・ヘンもレスリングから柔術を身につけたファイターだが、どうしてもフィジカルという面では、ミラーに見劣りしてしまう。その分といっていいか分からないが、柔軟性では上回っており、“仕留められない力”は十分に発揮できそうだ。

もっとも相手の攻撃を凌ぎ切っても、勝者にはなれない。幼少の頃から学んだテコンドーを思わせる打撃を駆使しつつ、スピードでミラーを上回りたいベン・ヘンだ。ただし、ミラーは決してスピードがないファイターでなく、スタミナもまた並外れたものがある。互いにギロチンという極め技を持っているが、勝負は削り合いが続くものと思われ、そうなればミラー有利といえる注目のライト級マッチアップだ。