漫画家・横山光輝の代表作『鉄人28号』。そのキャラクターは、誕生から55年経った今でも、ハードカバー単行本がカラー版で復刻するなど人気を博しています。

 月刊誌『少年』で連載が始まったのが1956年(昭和31年)。その後は、1959年にラジオドラマがニッポン放送で放送され、1960年には実写版テレビドラマが日本テレビ系で放送されました。

 そして、1963年にはテレビアニメ第1作がフジテレビ系で放送され、その3年後にはニューヨークのテレビ局・WPIXから「ジャイガンター」と名前を変え放送されるなど、鉄人28号の人気は不動のものとなりました。

 当然、後世の漫画家に与えた影響は大きく、『デビルマン』『マジンガーZ』などで知られる永井豪は、小学生時代初めて『鉄人28号』を読んだ時の衝撃をエッセイの中で語り、「当時自分はアトムの方が好きだったが、『マジンガーZ』を読み返すと鉄人の影響をより多く受けていたのがわかる」と記しています。

 一体なぜ、ここまで『鉄人28号』が人気で、巨大ロボットモノのルーツとなり、その後の巨大ロボット作品に多大な影響を与えたのでしょうか。その理由を少しだけ探ってみると、ロボット対ロボットの肉弾戦の迫力、巨大ロボットの製造シーンの緻密さ、横山タッチのロボットデザインのかっこよさは、当時の男の子たちの心をわしづかみにしました。

 さらに連載当時の本誌扉絵や別冊付録の表紙絵は、構図、タッチ、色使いなどが素晴らしく、今や入手が難しい横山作品随一のお宝になっているといったところに集約されるのかもしれません。

 そんな鉄人28号ファンにとっては無視できないキャンペーンが現在行われています。NTTドコモが夏モデルの新機種の販売を記念し、「金の鉄人」をプレゼントするというもの。ドコモのデータ通信のイメージキャラクター「鉄人28号」を起用した超微細加工・純金メッキ仕上げの鉄人フィギュア(一体100万円)が抽選で10人に提供されます。

 この金の鉄人フィギュアを制作したのは、F1マシンのエンジンや人工衛星など、金属精密部品加工を手がける入曽精密。同社は「世界一精度の高いサイコロ」を作るなど、2005年度日経ものづくり大賞を受賞している匠の会社で、日本のもの作りの技術の粋を詰め込んだ超精密加工の金のフィギュアにはかなり期待せずにはいられません。

 8月6日には、このキャンペーンの一環として高さ8メートルの巨大な「金の鉄人28号」が、東京・新宿アルタ前に現れました。全身金色の巨大バルーンとして登場した鉄人28号は、その大きさや珍しさから新宿を行き交う人々の注目を集めました。

 ドコモ契約の有無にかかわらず全ての人が応募できるこのキャンペーン。鉄人28号好きはきっと喉から手が出るほど欲しいに違いありません。


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『誕生から55年経っても愛される「鉄人28号」の魅力とは』
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 出版社:小学館クリエイティブ
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