いまさら聞けないIP65準拠の防塵・防滴性能とは?パナソニック「TOUCHBOOK」の質実剛健さ
パナソニックのノートPC「Let's note」シリーズは、「軽量・長時間・頑丈(タフ)・高性能」で人気が高いが、さらに過酷な現場でも使用可能な頑丈(タフ)設計「TOUGHBOOK(タフブック)シリーズ」がある。
このTOUGHBOOKの最新モデルとして「CF-31」を8月26日から、「CF-19」を9月20日から順次発売する。

両機種ともIP65準拠の防塵・防滴性能を持っている。ところで、このIP65は、IP56とともによく聞くが、どんな性能のことを言うのだろうか?

このIPとは、電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード)のこと。IEC60529:2011がベースとなっていて、電気機器で粉じん、水などに対してどれだけ保護できるかを示している。通常、二桁の数字がこのあとに付くのだが、前の数字が防塵、後ろの数字が防水性能を示しているのだ。数字が大きいほど性能が高くなる。

JISで定められていて、たとえば防塵だと、0は保護なし、1は50mm以上のサイズの固形物からの保護、2は12.5mm以上の固形物、3は2.5mm以上の固形物、4は1mm以上の固形物、5は粉じんに対する保護、6は粉じんに対する密閉性となっているのだ。
防水では、0が無保護、1が鉛直落下、2が落下(15度偏向)、3が散水(Spraying)、4が飛まつ(Splashing)、5が噴流(Jetting)、6が暴噴流、7が一時的潜水、8が継続的潜水となっている。

IP65とは、粉じんと噴流に対する密閉性を持っているということだ。たとえば、以前よく見たIPX5だと、防塵に対しては特に試験をしてなく、噴流に対する密閉性は確認している

今回の新TOUGHBOOKでは、PC内部の空気を最大2KPa減圧し、8時間防じんを吹き付ける試験、2.5m〜3mの位置からあらゆる部位に向かって12.5L/minの水をジェット水流で3分間かけ続けるという試験を行っているのだ。

とても過酷な試験となっているが、この試験に耐え抜くことで、IP65の称号が得られるのだ。

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