約700m幅もの打ち上げ場所をフル活用して打ち上げられる花火は迫力満点だ

写真拡大

昨年、節目となる第20回大会を終え、21回目を迎える今年を新たなスタートの年と位置づけた山形県鶴岡市の赤川花火大会(8月10日開催)。震災の爪痕が未だ生々しく残る東北において、自分たちはいったい何ができるのか? 実行委員会のメンバーは幾度となく打ち合わせを重ね「花火で子どもたちに笑顔を取り戻そう」という結論に達したという。

【写真】花火大会に込めた熱い思いを語る運営メンバーの富樫晃司氏

本大会を運営するのは「昔、自分たちが見た花火を、今の子供たちにも見せてあげたい」という思いに駆られて集まった鶴岡青年会議所のメンバー。昨年10月に委員会を発足し、着々と準備を進めていたが、3月に起こった大震災の影響で、準備はいったん中止となってしまう。さらに、被災地の状況が詳しくわかるにつれ、「今回は自粛した方が良いのではないか?」という意見が大半を占めるようになっていったという。

だが、そんなメンバーが再び「開催するべき」という気持ちを取り戻したのは、実行委員長のある言葉がきっかけだったという。運営メンバーの富樫晃司氏は「会議の席で『青年会議所という若者の集まりが運営している大会だからこそ、若い力で地元に元気を与えたい』という意見が出たんです。その言葉で、メンバー全員がもう一度頑張ろうって気になりました」と話してくれた。「鶴岡市は、隣県の岩手や宮城の被災者の方々を支援する立場にあります。だったら花火大会を開くことで鶴岡市民に活力を与えて、支援体制をもっと強力なものにしていこうという、新たな目標も定まりました。こうして大会の準備は、本格的に再開となったわけです」と、準備再開の経緯についても語った。

こうして急ピッチで再開が決定した赤川花火大会だが、その規模は例年のスケールを維持していて、今年も総数1万4000発の打ち上げ花火が予定されている。ちなみに本花火大会といえば、2kmもある赤川河川敷の両岸を利用した、広大な会場で展開する花火競技会やミュージカルワイド花火が有名だが、その中でも一番の見どころは、エンディングの盛大な打ち上げ花火だという。富樫氏も「約700m幅もの打ち上げ場所をフルに使って打ち上げる花火は、視界に収まりきらないぐらいスケールが大きく、夜空一面が光のシャワーに埋め尽くされる様は圧巻の一言! 大会の永遠のテーマである『感動日本一』に偽りのない、心にグッとくる花火をお見せすることを約束します」と、その見応えについて自信満々だ。

もともと「子どもたちが笑顔になれるように」という思いからスタートした赤川花火大会。今年の大会では、被災地の子どもたちと鶴岡市に避難してきている子どもたち、総勢1000名を無料招待する特別企画も進行中だという。「震災で傷ついた多くの子どもたちへの、心の支援ができればという気持ちでいます。花火を見て、子どもたちが少しでも笑顔と勇気を取り戻してくれたら嬉しいですね」と語る、運営メンバーたちの熱い思いが込められた赤川花火大会をお見逃しなく!【東京ウォーカー】

【関連記事】
本日「仙台七夕花火祭」実施! 主催者が明かす開催裏話とは? (東京ウォーカー(全国版))
「花火で東北経済に貢献を!」 新宿&静岡・袋井で画期的花火大会が開催 (東京ウォーカー)
「私たち一関に元気があってこそ」。一関夏まつり磐井川川開き花火大会が今年も開催! (東京ウォーカー)
滋賀から東北を応援! 琵琶湖を舞台に“復興への祈り”を込めた2大花火大会が開催 (東京ウォーカー)