札幌ドームで10日に開催される、国際親善試合のキリンチャレンジカップ2011韓国戦を控えた8日午後、趙広来(チョ・グァンレ)監督が率いるサッカー韓国代表が日本入りした。到着後、午後7時から白幡山競技場で最初の練習を行った。しかし、日本側が提供した競技場に対し、趙監督をはじめ韓国側から不満の声が出たという。複数の韓国メディアが伝えた。

 韓国メディアは、10日に宿命のライバルである日本と国際親善試合を行う韓国代表チームが日本に到着したが、日本側は韓国代表チームをけん制するように、最悪の練習場を提供したと伝えた。

 選手たちが練習を行った白幡山競技場は、宿舎から遠く離れた地域にあり、到着時間帯がラッシュの時間であったため、移動に困難が生じた。また、到着後には夜間の練習にも関わらず、照明設備も不足し暗いままの競技場で、蚊などの群れがあった中で練習を行ったと伝えた。

 代表チーム関係者はこのような状況に対し、「日本は公式記録上、6年もの間、韓国に勝利していない。勝つために神経戦を使った」との見方を示している。

 このような消息が伝わると、韓国のインターネット上では、「けん制もいいけど、礼儀は守らなければならない」「町内のサッカーの試合ではない」との批判の声が上がったという。

 一方、日本を抜いてアジアのサッカー最強であることを立証しようとする選手たちの戦意は、このような日本側の神経戦により、いっそう強くなった。趙監督は「攻撃的な強いサッカーで必ず勝利する」と覚悟をあらわにしている。(編集担当:李信恵・山口幸治)