私生活でも、GSPを崇拝するローリー・マクドナルド。難敵マイク・パイルを相手に、どのような勝負を挑むのか、非常に楽しみだ

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McDonald6日(土・現地時間)にペンシルバニア州フィラデルフィアで行われるUFC133「Evans vs Ortiz」。同大会にはUFC世界ウェルター級王者GSPのチームメイトが2人出場する。

先ず1人目は、PPVカードでマイク・パイルと対戦するローリー・マクドナルド。マクドナルドは、7月22日に22歳になったばかりで、UFC2勝1敗、MMA通算戦績12戦11勝1敗というずば抜けたリザルトを残している。

2009年9月、20歳になったばかりでUFCと契約し、最年少契約記録を樹立した。そんな彼が大いに注目を集めるようになったのが、初めて敗北を喫した昨年6月の地元カナダはブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー大会。カーロス・コンディットを相手に序盤の2Rを圧倒していたマクドナルドだが、3Rに失速し、残り7秒パウンドで逆転負けに。

とはいっても、この日がUFC移籍3戦目の元WEC世界ウェルター級王者を圧倒したシーンが、大きな話題となった。その後、コンディットがダン・ハーディ、キム・ドンヒョンを相手に何もさせず、連続KO勝ちをしていることを考えれば、マクドナルドの打撃の強さが分かるというもの。

マクドナルドは、この敗北を機に生まれ故郷を離れ、モントリオールへ移り住みGSPの所属するトライスター・ジムへ。移籍後初戦となった4月のトロント大会では、あのネイト・ディアズを打撃で完封。今回は当て感の良さや破壊力だけでなく、抜群の間合いのコントロールを見せ、テイクダウンでも試合を完全に支配した。

尊敬する先輩GSPのいうところの「プロMMAファイターは誰でもスタミナがある。如何に効率的に動くかが勝負」という言葉を実践した形となったマクドナルド。打撃よし、テイクダウンよし、パウンド+エルボーの破壊力も十分と、若さゆえのスピードと勢いを持ちながら、早くも成熟した試合展開も見せ始めている。

対戦相手のパイルは、組み技の強さに加え、打撃戦を避けながらもテイクダウン、そして寝技という展開を構築しつつあるファイターだ。マクドナルドの勢いを吸収できるだけのインサイドワークを発揮できるか。その辺りが、勝負の鍵となりそうだ。

もう1人のトライスター・ジムのファイターは、プレリミのバンタム級戦でニック・ペースと対戦するアイヴァン・メンジバーだ。メンジバーといえば、キャリア5戦目に経験した初黒星が、デビュー戦のGSPだったという過去を持つ。現在の二人の階級を考えると、よく成立したと思われるカードだ。

メンジバーはその後も主にライト級で試合出場機会を得て、なおかつ好成績を残しており、04年1月にはUFCデビューも果たしている。当然、ライト級での出場となったが、マット・セラに敗れて1試合でリリースされ、フェザー級転向を決意した。

06年1月には地元モントリオールのTKOでフェザー級時代のユライア・フェイバーと戦い、互角の展開のなかで、ヒザをついた状態のフェイバーにケリを見舞い、反則負けになるや、日本にターゲットを変えHERO’Sミドル級(=70キロ)世界最強決定トーナメントに出場、再びライト級の世界で勝負を挑んだ。

同トーナメントでは中原太陽、所英男という同じような体格のファイターに勝利するも、準決勝で宇野薫の圧力に判定負けとなった。この後、1試合を挟み、家族を養うために4年に渡りリングを離れ、メンジバーは今もモントリオール国際空港で仕事を持っている。

2010年1月に復帰戦を勝利で飾ると、早くもWECからオファーが届いたが、メンジバーはバンタム級でブラッド・ピケットに敗北。それでもUFC移籍を果たしている。

トロント大会ではエルボーでチャーリー・ヴァレンシアを失神に追い込み、第一線復活を遂げたメンジバー。MMA一本で生活するためにも、元ROCバンタム級王者ペースとの一戦は、落とすことができない。スピード&パワーが試される対戦となるだろう。