今年で60回を数える磐井川川開き花火大会。市街地で打ち上げられるので、音と光の競演を間近で楽しむことができる

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毎年8月第1金・土・日曜に開催されている一関夏まつり。その初日の夜を飾るのが磐井川川開き花火大会だ(今年は8月5日に開催)。今年で第60回を迎える歴史あるこの花火大会、3月11日以前までは、記念大会として大々的に行う予定で準備が進めてられていた。

【写真】「復興へ向けての大きな力となるような、そんな祭りにしていきたいですね」。花火大会実行委員の船山氏は祭りへの意気込みを語る

「夏祭りを絶対に成功させようと、盛り上がっていたところに、あの東日本大震災が起きました。一関市内でも揺れによる建物の倒壊などの被害があり、追い討ちをかけるように、4月7日の大きな余震でさらに多数の被害が出ました。津波による被害が甚大だった気仙沼や陸前高田はお隣の市ですし、震災後しばらくはなかなか祭りのことを言い出せる雰囲気ではありませんでしたね」。そう語るのは一関商工会議所・磐井川川開き花火大会実行委員の船山賢治氏。

「4月20日に開いた幹事会では、一晩の花火に何百万円も費やすより、その分を義援金に回した方が良いのでは、といった意見も出ました。ですが、震災の影響で観光客が減っているのは目に見えて明らかでした。そうした現状を踏まえ、話し合いの結果、一関は元気だということを全国に発信し、多くの観光客に足を運んでもらう方が今後につながるだろう、との結論に達したんです」。

祭りを通して東北の元気を届けたい、というその決意を後押ししたのは、6月に世界文化遺産に正式登録が決定した平泉の存在だ。一関市では、5月に入ってもまだ自粛体制が続いていたが、そんな中で平泉の世界遺産への登録が決定的になったというニュースが入ってきた。

「ちょうど5月の連休明けですね。これで行政の方もイベント事業に積極的になり、私どもも祭りのことをお願いしやすくなりました。5月23日の実行委員会総会で開催が正式決定し、翌日には地元新聞に告知しました。市民からの反対の声はほとんどと言ってよいほどありませんでした」。

磐井川川開き花火大会の大きな特徴は、市街地を流れる磐井川にかかる磐井橋、上の橋という2つの橋の間から打ち上げられること。保安制限のため大きな花火は上げられないが、その分、音と光の競演を間近で楽しむことが可能だ。1万発全てがスターマインという構成も見もので、途中の休憩時間を除き、連続で打ち上げられる。

花火大会は、お祭りムードの街を散歩しながら鑑賞するのもおすすめだとか。また、2日目に予定されている須川サンバコンテストや、くるくる踊り大パレードは、一般の方の飛び入り参加も可能だという。新幹線のダイヤもほぼ正常に戻り、訪れやすくなった東北。注目の平泉観光を兼ねて、一関の元気な姿を確かめに行くというのはいかがだろうか。【東京ウォーカー】

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