デビュー戦がSpikeのTVマッチで2戦目もその予定だったが、負傷で流れ、今回は第2試合の出場となるナム・ファン。ある意味、仕切り直しの一戦だ

写真拡大

6日(土・現地時間)にペンシルバニア州フィラデルフィアのウェルスファーゴ・センターでUFC133「Evans vs Ortiz」が開かれる。メインではフィル・デイビスの欠場を受け、2カ月連続の出場を了承したティト・オーティズと、ラシャド・エヴァンズによる4年振りの再戦。リッチ・フランクリン×アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラがキャンセルされたことで、セミで秋山成勲がヴィトー・ベウフォートと戦う。

上位カードで対戦カードが大きく変わった同大会、全11試合が組まれているが、プレリミナリーから日本のファンには馴染みの名前をラインナップに見つけることができる。ナム・ファン、戦極フェザー級GPに出場し2回戦で小見川道大に敗れたベトナム系米国人ファイターが、UFC2戦目を迎える。

戦極を離れた後、TFPでフェザー級王座決定戦に挑み、ここでも敗北を喫したナムだが、昨年にはライト級で争われたTUFシーズン12に出演し、準決勝進出を果たした。12月のフィナーレ大会への出場権を獲得したナム、その2カ月前にWECとUFCが統一されることが決定し、UFCでフェザー級が執り行なわれることになった。

フェザー級が組まれた最初のイベントというベストタイミングで、ナムはUFCフェザー級ファイターとして、レオナルド・ガルシア戦でオクタゴン・デビューを迎えた。ただし、結果は打撃の精度で明確なリードを奪ったと思われたが、まさかの判定負けに。解説のジョー・ローガンと、ネバダ州アスレチックコミッショナーが、ネットで論争することになるほどの不可解なジャッジで、デビュー戦を落したナムだが、ズッファでは3月にすぐに両者の再戦をマッチアップした。

しかし、負傷でこの一番をキャンセルせざるを得なくなった彼は今大会、ノーTVマッチで、元WECフェザー級王者マイク・ブラウンと対戦することが決まった。1月1日と22日、1カ月に2度試合をして、連敗中のブラウンだが、今回はしっかりと準備期間があり、ハニ・ヤヒーラ戦のような体調ではないはずだ。

そうなると、TUFの人気者=ナムには厳しい相手になることは間違いない。ボクシングと柔術で、スピーディーかつアグレッシブな試合を常に心掛けるナムだけに、ボクシングがベースのブラウンは分の悪い相手だ。

ブラウンは決してテイクダウンを奪って、トップから抑え込むだけのファイターではない。これまでの戦績を見ても分かるように、打撃戦を挑むからこそKO負けもKO勝ちも手にしてきた。加えて、テイクダウンを奪ったあとも、パウンドやパスを試みるのがブラウンのスタイルだ。

とはいえ、今回はブラウンも連敗中ということもあり、手堅いファイトを心掛けてきてもおかしくない。ただのレスラーでなく、ATTでマルコ・パフンピーニャの指導を受け柔術的な動きも理解しているので、ナムのガードからの仕掛けには十分に対応できるだろう。

ナムはUFCデビューを決め、フィジカルの強化にも取り組み始めたが、足の負傷がコンディション調整にどれだけ影響を与えているか。ボクシングとステップワークで、勝負に出たいナムと、テイクダウン狙いのブラウン。ブラウンの最初の一手が成功するか否かで、試合の流れが決まることが予想される。