ジェノアは29日、フィオレンティーナからGKセバスティアン・フレイを獲得したことを発表した。フィオレンティーナで6シーズンを過ごした同選手だが、ジェノアとフィオレンティーナ、フレイの会談が28日に行われており、同選手の移籍交渉は一気に加速化。29日朝、フィオレンティーナがフリーでの放出を認めたおかげもあって、さらなるスパートを見せた。

フレイはジェノアと5年契約を結ぶ。ジェノアは公式サイトで次のような声明を発表している。

「フレイがグリフォーネ(ジェノア)の新GKになります。ジェノアは同選手のジェノア移籍について、フィオレンティーナと合意に至りました。移籍はメディカルチェックが終了してから、来週に承認されます。(ジェノア会長)プレツィオージ・ファミリーとの会談で非常にモチベーションにあふれている様子だったフレイは、強くグリフォーネのことを求め、ジェノヴァのような場所でリスタートするためにサラリーの減俸も受け入れました」

一方、リヴァプールMFアルベルト・アクイラーニのフィオレンティーナ移籍は現時点で破談となっているようだ。フィオレンティーナは買い取りオプションつきのレンタル移籍で同選手を獲得したいと考えているが、選手は完全移籍を望んでいる。

リヴァプールとフィオレンティーナは合意に至っているものの、ヴィオラは完全移籍というアクイラーニの要求に応えるつもりはないようだ。アクイラーニの代理人であるフランコ・ザヴァッリャ氏はイタリア『レーテ・スポルト』に対し、次のように話している。

「アルベルトにはフィオレンティーナでプレーする最大限の用意がある。だが、来シーズンも自身の立場を考え直さなければいけない状況になることを望んでいないんだ。現時点で彼はリヴァプールの選手であり、実際に昨日もガラタサライとの親善試合に出場し、良いプレーもしている」

フィオレンティーナはすでに代案に動いており、ボローニャMFガストン・ラミレスやインテルMFフシン・カルジャの名前が挙がっている。なお、フィオレンティーナMFアレッシオ・チェルチのマンチェスター・シティ移籍については、すでにマンCと選手側が合意に至っている。残すはクラブ間合意となっているが、交渉はまだ続くようだ。

一方で、フィオレンティーナFWアルベルト・ジラルディーノのジェノア移籍もあり得るかもしれない。同選手は移籍を了承したようだ。ジェノアは年俸約200万ユーロ(約2億2000万円)の4年契約を用意していると見られる。だが、1800万ユーロ(約20億円)を求めるフィオレンティーナとは合意に達していない。