パリ・サンジェルマン(PSG)のレオナルドSD(スポーツディレクター)は先日、「我々はすでに重要な5人の選手を獲得した。だが、現時点でGKが足りない。このポジションをカバーすることが優先事項になった」と話していた。

そして28日、同SDはその言葉通りに実現した。パレルモのイタリア代表GKサルヴァトーレ・シリグを獲得したのだ。PSGと4年契約を結んだシリグは、パレルモは公式サイト上で同選手に対して感謝の意を表し、シリグの今後にエールを送った。

350万ユーロ(約3億9000万円)という移籍金でのシリグ獲得に、レオナルドSDは24時間もかけなかった。PSGの新たな選手になったことは「誇り」だと語ったシリグは、8月6日に予定されているリーグ開幕戦から早くも出場する可能性がある。

だが、レオナルドSDはローマからMFジェレミー・メネスを獲得し、シリグとともにユヴェントスからMFモモ・シソコ(3年契約)を獲得しただけでは満足せず、さらなる快挙を実現させた。パレルモMFハビエル・パストーレの獲得だ。

ただし、パレルモのマウリツィオ・ザンパリーニ会長は否定している。レオナルドSDは先日、「確かにパレルモの会長とは最高の関係にある。だが、パストーレや(アレクシス・)サンチェス、ガンソ、(エデン・)アザール、ネイマールといった選手たちは、誰もが欲しがるはずだ。我々は自分たちが持つ可能性について動いている。だが、特に我々のプロジェクトを信じる選手たちをパリへ連れて来たいと思っているよ。私はここへ来て10日だが、我々は良い道にある。ただし、パストーレに関しては、具体的なことは何もないよ」と話していた。

しかし、これは完全なる戦略だ。まだ詳細については分からないが、パストーレの移籍には4000万〜4500万ユーロ(約44億5000万〜50億円)が動いているはずである。レオナルドはスーパースターだ。ベンチで有能な彼は、ディレクターとしてさらに有能なのである。