110729NEWSgen01.jpg原発事故が起こってしまった今、できるだけ汚染の被害を受けないために、今回は放射能汚染の対処法について考えてみたいと思います。

汚染が広範囲にわたり、行政の手もなかなか行き届かないため、数名の大学教授と福島市の方々が、自分たちで居住地域を除染していく取り組み「放射能除染・回復プロジェクト(※1)を行っています。
※1 参照元 「フジテレビ ニュースJAPAN」(2011/6/13放送)【動画】

最も良いのは放射能汚染の影響がある地域から離れることですが、今すぐ移住するのは困難な場合も多いはず。そこで、少しでも被曝を避けるために、高汚染地域だけでなく、東北・関東の放射能汚染が気になる地域の方も、ぜひこの取り組みを参考にしてみてはいかがでしょうか。

<除染前に気をつけるポイント>
●水で流さない
自治体では、高圧洗浄水で放射能を洗い流すところがあります。しかし、放射能は排水とともにどこかに移動するだけで、消えてなくなるわけではありません。土の中に染み込んだり、下水から処理施設へ流れ、汚泥やその焼却灰に濃縮されてしまう危険性があります。

●自分のカラダを防護する
マスク、ゴム手袋、ゴーグルなどを装着し、「直接触れない、吸い込まない」ことを心がけましょう。マスクは高規格マスクが良いです。

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高規格マスク

●除染後の廃棄物の行き先を確保する
取り除いた土や除染に使用した道具など、放射能汚染された廃棄物からは、強い放射線を発しています。一般のゴミとして、回収されると焼却施設や焼却灰が汚染されてしまうため、事前に東京電力に引き取り回収・管理をしてもらう体制を整えておく必要があります。
回収・管理についてのお問い合わせ先>>

●作業前後の線量を計測する
その地域の線量がどのくらいで、数値が低くなったかどうかも確認していかなければ、せっかく除染しても安心できません。きちんと作業前後の数値を計測しておきましょう。

<除染の方法>
●土・草など

土はひっくりかえしたり、混ぜたりしないでそのまま取り除く。回収してもらうまでは一時保管場所を確保して、シートをかぶせるなど、飛散しないような工夫が必要。
庭、公園、空き地や道路脇などは草を刈る。木を切る。泥はすくう。雨どい、排水溝に溜まった泥も取る。いずれもビニール袋や土嚢などに詰めて、回収されるまでは埋めて保管する。

●アスファルト、壁、ベランダなど
・ガムテープを何度も貼ってはがす。
・洗濯のり(PVA)を塗り、その上に布を貼り、乾燥してからはがす。雨が降ると固まらずに効果が出ないので、きちんと乾かすように注意する。剥がした後の廃棄物をビニール袋や土嚢などに詰めて、回収されるまでは埋めて保管する。

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出典:京都新聞


いずれも、材料も方法も入手しやすく、以外とシンプルなことが効果的なものです。しかし、アスファルトなど面積が大きいと人手が必要だったり、引き取り回収をしてもらうよう働きかけることは大変かもしれません。ですが、健康や命に関わることですから、できる限りの努力はしていきたいものです。

次回は、原発問題によく登場する用語解説をご紹介したいと思います。

神無月好子(ライター/オーガニックライフスタイリスト).................................................................................................kannazukimyouko01.jpg環境や、原発問題をわかりやすく伝えるべく、2007、2008年とGARCIA MARQUEZとstop-rokkashoのチャリティーコラボバックや、2010年には森林保全のmore trees×ANOTHER EDITION×HELLO KITTYのチャリティーコラボバックを展開。今までにない切り口で、たくさんの人に環境をはじめ、原発や、社会問題について執筆中。http://blog.livedoor.jp/sukikokannaduki/



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