マンチェスター・ユナイテッドはインテルMFヴェスレイ・スナイデルのことを諦めていなかった。マンUのデイヴィッド・ギル代表取締役は、アレックス・ファーガソン監督がもう一人の「トッププレーヤー」を獲得する考えであることを明らかにしている。

英紙『デイリー・スター』は、ファーガソン監督が狙うアーセナルMFサミル・ナスリがもう1年アーセナルに残留すると報じている(アーセナルは1年後、フリーでの移籍を避けるために契約延長を狙うという)。また、同じアーセナルのMFセスク・ファブレガスの去就についても、今月中に解決するはずだと伝えた。バルセロナは提示額を3400万ポンド(約43億2000万円)に上げるそうだ。そこで、スナイデルの名前が再び挙がってきたというわけである。

特に27歳というスナイデルの年齢を考えて、マンUが3500万ポンド(約44億5000万円)という評価額を行き過ぎととらえていることは確かだ。また、週給19万ポンド(約2400万円)というのも決してお買い得ではない。それでも、ファーガソン監督は引退したポール・スコールズ氏の唯一の後継者がスナイデルだと考えている。

ファーガソン監督が話せば、マンUの上層部はそれを聞き、指揮官を満足させる。今夏、DFフィル・ジョーンズやMFアシュリー・ヤング、GKダビド・デ・ヘアの獲得に4830万ポンド(約61億4000万円)が費やされたこともそれを示しているだろう。

また、『ミラー・スポーツ』によると、トッテナムが驚きの動きを見せているそうだ。バルセロナMFイブラヒム・アフェライの獲得に迫っているというのである。

逆に、トッテナムはFWジャーメイン・デフォーが移籍するかもしれない。『サン』によれば、同選手はニューカッスル加入に近づいているそうだ。ニューカッスルのアラン・パーデュー監督は、パリ・サンジェルマンから700万ポンド(約8億9000万円)でメブリュト・エルディングを獲得できなかった場合、デフォー獲得に動くという。

実際には、デフォー獲得にはエルディングより300万ポンド(約3億8000万円)多くのコストが必要となる。だが、同じトッテナムのFWピーター・クラウチの900万ポンド(約11億4000万円)という評価額と比べれば、適切価格と考えているようだ。ただし、デフォー本人にロンドンからの移籍を納得させることが真の障害となるだろう。