110601news01.jpgどうやってなおすのかわからないものを壊しつづけるのは、もうやめてください

1992年、リオデジャネイロでおこなわれた環境サミットで、12歳の少女セヴァン・スズキは、環境破壊をやめてほしいと大人たちに訴えました。その伝説のスピーチから来年で20年。セヴァンは29歳になり、お腹に新しい命を宿しています。彼女が今ふたたび、世界に語りかけます。「行動を起こすなら、今がそのときだ」と。

でも、地球のために行動を起こすといっても、わたしたちには何ができるの? 映画『セヴァンの地球のなおし方』は、そんな疑問に、ひとつの答えを与えてくれています。

監督は、一昨年オーガニック・ブームを巻き起こした映画『未来の食卓』ジャン=ポール・ジョー本作では、セヴァンの現在の活動と、日本とフランスで子どもたちの未来のために「食」を守り続ける人びとの姿を追いました。6月25日(土)より、東京都写真美術館ホール、渋谷アップリンクほかで全国順次公開の予定です。

19年前のセヴァンのスピーチのあとも、残念ながら地球を取り巻く環境はさほど変わっていません。歯止めのかからない環境破壊、そして世界で相次ぐ原発事故……。本編中には、まるで今おこっている日本の原発事故を予見させるようなシーンもあり、かなりリアリティのある映像として迫ります。

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カナダのハイダグアイ島で自然と共存する生活を送るセヴァン

ただ、こうしたシヴィアなテーマを扱っているにもかかわらず、この映画は不思議なくらい心地いい。

風の音、波の音、葉擦れの音、そしてまばゆい光……。スクリーンからあふれる音と映像に、地球の美しさを思わずにはいられません。そして、合鴨農法でオーガニック米を作る福岡県の古野農場や、おばあちゃんたちが無農薬食材を育てる福井県池田町、フランスでオーガニック給食に取り組む村など……セヴァンと同じまなざしで今を生きる人たちの在りようも素朴な美しさで納められ、その姿に思わず胸が熱くなります。

セヴァンはいいます。「地球を救わなくてはという気持ちもわかるけれど、私は自己中心的に、自分たちをどう救うかを考えていきたい」そんな彼女のメッセージは、押し付けでもなく、偉そうでもなくて、とてもシンプルでわかりやすいものです。自分たちの幸せを考えたら、今やるべきことはおのずと見えてくる。だから、目の前の小さなことから変えていこう。そう素直に思わせてくれる本作は、今まさに見る価値があると思います。

[映画「セヴァンの地球のなおし方」公式HP]
2011年6月25日(土)より、東京都写真美術館ホール、渋谷アップリンクほかで全国順次公開

(山本貴緒)


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