ちょっと有名なニコ生主が考える、最近のニコ生トラブル事情
はじめまして、ニコニコ生放送で一般生放送主、通称「生主(なまぬし)」として活動をしている内藤佑輔と申します。今回は一般生主から見た最近の『ニコ生事情』についてお話していきたいと思います。

まず最初に、「ニコニコ生放送」を知らない方のためにざっくりとサービスの紹介をいたします。「ニコニコ生放送」とは、株式会社ニワンゴが運営するインターネット動画サービス「ニコニコ動画」で提供されているサービスの一環で、ニコニコ動画の有料会員(プレミアム会員)になると『インターネット上で誰もが生放送ができる』といういわゆる“放送権”のサービスです。

なお、放送するにはニコニコ動画の有料会員になる事以外に、放送に必要な機材をそろえる必要があります。簡単なところでWebカメラやマイクなど。
機材さえ揃えばもう安心。誰でも気軽に世界へ向けてあなたの情報を『自宅』からでも『外出先』からでも、いつでもどこでも放送することができるのです。

ちなみに配信をする世代は、まだ10歳にもならない子供から60歳代まで様々。
今では同一時間帯で実に1300番組程度が常時放送されています。


「ニコニコ生放送」の誕生は、2008年12月12日。当時は、日本でのインターネット生放送の先駆者として、2006年2月からβサービスを開始した「Stickam JAPAN!(スティッカムジャパン)」くらいしかない状態でした。

ニコニコ生放送の場合、放送するには1枠「30分」という時間での制限が設けられています。
今でこそ放送延長をしたい場合には『延長ボタン』を押すだけで済みますが、ニコニコ生放送サービス開始当初は一旦放送を終了して再度放送枠を取り直すなどの苦労が放送主には強いられていたのです。
(当時は生放送できる枠数が少なく、常に放送したい人の順番待ちが見られました。)

そうした中、インターネット生放送に不慣れな一般生主達はそれこそ手探りの状態で、「番組の作り方」や「視聴者が求める情報」、「喜ばれる放送内容」、「放送におけるマナー」を追求して行きました。

そして、2年半以上経った現在、サービス開始当初考えられなかった「有名芸能人が出演するニコニコオリジナル番組」がニコニコ運営の公式番組などで放送されるまでに至りました。


こうして順調に成長し、一般にもその名を広く知られることになった「ニコニコ生放送」ですが、やはり『生放送』という性質。その裏には様々なトラブルも抱えています。

軽く例を上げるだけでも、「違法行為」「迷惑行為」「警察沙汰」などです。
勿論問題があった生放送のチャンネルはコミュニティごと削除されてしまいます。
※ニコニコ生放送には番組と視聴者を結びつけるサービスとして「コミュニティ」と呼ばれる機能が存在します。

生放送という性質上、通常のインターネットサービスの様にトラブルがあったからといってそれらを簡単に削除する訳にも行きません。
場合によっては「動画」として永久にインターネットの世界を彷徨い続けることさえ考えられるのです。

そうした状況を考えると「これからのニコ生はどうなってゆくのだろう!?」……と感じずにはいられません。

ニコニコ生放送

そんな気持ちを抱いていた頃、また、ひとつ大きなコミュニティが削除されていました。

ある日、ある配信者のコミュニティページを開いてみると、下のようなメッセージが。

「このコミュニティは以下の理由のため、削除されました。」
削除理由:運営会社により削除

ニコニコミュニティ

これだけでは、「何故、削除?」されたのかが分かりません。

私自身も配信をしている立場ですが、放送するきっかけは「自分の事を話したい」「リスナーさんと楽しく過ごしたい」といったコミュニケーション目的の人から、やっぱり「目立ちたい!」「人から注目されたい!」という自己顕示欲が先立って放送を始める人まで様々です。

後者の理由の場合には、時として常識を逸脱した行為によって、周囲に迷惑を掛けてしまう生主もいます。

例えばニコニコ生放送上で過去に起こった有名な事件として、2011年6月に人気生主の片桐えりりかさんが、知人の男性宅の室内で花火に火を付け、結果として消防車と警察がかけつけるという騒ぎがありました。
勿論その様子は「ニコニコ生放送」上からリアルタイムで片桐さん自身によって放送されており、そうした事件の特異性から当時インターネットニュースを始めとして、雑誌やテレビのニュースでも大きく取り上げられることとなりました。
なお、片桐さんは後に軽犯罪法違反容疑で書類送検されています。

また、2011年2月には、ある生主が生放送の最中に、皇居のお堀に入浴剤を投入し逮捕されました。
(その後、この生主さんは企業恐喝配信をしてコミュニティを削除されました。)

こうした「事件」として扱われてしまった騒動のいずれにも共通することは、それを生放送している最中は、通常放送ではありえない爆発的な視聴数を稼ぎ出しているということです。

恐らくこうした放送を行った生主達は、「目立ちたい」という当初の自己顕示欲を存分に満足させたことでしょう。ただし、「ニコニコ生放送」を知らない人が、このニュースを見たら何と思うでしょうか?

こうした事件化する番組が爆発的視聴数を稼ぎ出しているのを目の当たりにし、同じ生主として「一体リスナーさんは何を求めているのだろう?」と考えるときがあります。

「ニコニコ生放送上で馬鹿な事をして、警察などに連れて行かれる」といういわば、上から目線というか、「世の中には自分よりも下の人間がいる」という優越感でしょうか?

今では、多い時間帯には5,000以上の生放送がある「ニコニコ生放送」。

もしも、この記事をお読みの方で「生放送をしてみたい」と思う方、あなたなら、一体どんな番組を放送しますか?

(文:内藤佑輔)

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