サッカー日本代表監督の言葉を『武士道』で分析?

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 サッカー 2011 FIFA女子ワールドカップ・ドイツ大会で優勝という快挙を成し遂げた、なでしこジャパン。男子も負けてはいられない。2014年にブラジルで開催されるワールドカップのアジア3次予選が9月から始まる。その日本代表監督といえば、アルベルト・ザッケローニ監督だ。

 遠越段氏が著した『ザッケローニの言葉』(総合法令出版/刊)は、ザッケローニ監督の語録を新渡戸稲造の『武士道』で読み解き、分析していく一冊だ。まず、ザッケローニ監督の言葉を紹介し、左のページに新渡戸稲造の『武士道』との関連性や著者の解説を加えるという構成になっている。著者の遠越氏は、ザッケローニ監督の言葉を聞き、「日本の武士道をよく学んだ日本通の外国人教育者のように思えた」とつづっており、そこから、ザッケローニ監督と新渡戸稲造の言葉を繋げたのだという。

 例えば、日本代表監督就任会見において、ザッケローニ監督は「日本語ではサムライブルーの“サムライ”という言葉が非常に好きだ」と語っていた。その言葉に対し、遠越氏は、『武士道』においてサムライは“選ばれし勇者”たちであると述べられているとした上で、日本人は元来、守りを固めた上ではあるが、勇敢に攻撃していくのが得意な国民性だったはずだと指摘する。ザッケローニ監督の好きな言葉は「バランス」だが、攻撃も守備も一体となって勝利を手にする戦い方は、日本サッカーの現状にはよく合う思想だと、遠越氏は分析する。

 ザッケローニ監督の言葉と新渡戸稲造の『武士道』という異色の組み合わせの本書。
 ザッケローニ監督のことをもっと知れば、日本代表戦を観戦する際、試合後のインタビューに至るまで、今までとは違った見方ができるかも知れない。
(新刊JP編集部/田中規裕)


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