22日(金)、ナゴヤドームで開催されたマツダオールスターゲームのベンチ裏では、埼玉西武ライオンズのルーキー・牧田和久が、東北楽天ゴールデンイーグルス・山崎武司と、福岡ソフトバンクホークス・小久保裕紀のベテラン二人から説教をされたという報道があった。

その報道によると、今年の5月に牧田のクイックモーションで三振した山崎が、新人離れした緩急自在のピッチングを狡辛く思ったのか、オールスターのベンチ裏で顔を合わせると、ここに通りかかった小久保も加わり“ルールに問題なくても、新人は正々堂々と勝負しろ”と叱咤したという。

だが、この記事を読んだファンが、同じくパ・リーグのベンチにいたであろうダルビッシュ有にツイッターから直接尋ねた。「牧田が山崎と小久保に説教されたそう。別に新人だからクイックで投げて怒られるとかおかしいだろ」と投げかけると、ダルビッシュは「説教されてないですよ。冗談っぽく皆の前で話してたんで、皆笑ってました(^^)」と回答し、記事を否定したのだ。

ネットの掲示板上でも「三振食らって説教とか恥ずかしい話」「打てずにごちゃごちゃいうんやったら引退せい」「八百長とたいしてかわりないんじゃないの?」「一流の打者なんだったらガタガタ言ってないでクイックだろうが打てよ」といった厳しいコメントが相次いだ今回の報道。もちろん、牧田の投球に一切の非はなく、もし、山崎と小久保が、その投球術に圧力を掛けて抑制しようとしたのなら、これほど寒心に堪えないことはない。球界のためにも、ダルビッシュのツイート通り、誤報であることを信じたい。