21日、中国東北部の古代高句麗遺跡などをめぐり「韓民族の歴史」を学ぶツアーに参加した韓国の識者らから、「中国のガイドが歴史を勝手に捻じ曲げた」と怒りの声が上がっている。写真は吉林省集安にある「高句麗王城、王陵、貴族墓」。

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2011年7月21日、中国東北部の古代高句麗遺跡などをめぐり「韓民族の歴史」を学ぶツアーに参加した韓国の識者らから、「中国のガイドが歴史を勝手に捻じ曲げた」と怒りの声が上がっている。環球時報が伝えた。

このツアーは韓国の新聞社・朝鮮日報などが主催し、1987年から毎年1度、「歴史遺跡の探訪を通じて韓民族の悲劇の歴史を体験する」ことを目的に、「日本の中の韓民族の歴史」として行われてきたもの。今年は東日本大震災の影響で初めて訪問先が中国に移された。

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韓国各地の教師や大学教授、東北アジア歴史財団、独立運動記念館の研究員らが6日間の日程で、初代朝鮮統監・伊藤博文を暗殺し、韓国では英雄扱いされている安重根(アン・ジュングン)が収容された旅順刑務所や日ロ戦争遺跡、918事変(柳条湖事件)記念館、吉林省集安の古代高句麗遺跡、長白山などを見学した。

ところが、集安にある高句麗の第19代王、好太王(広開土王)の業績を称えた遺跡で、中国人ガイドが「中国の少数民族である高句麗の王、好太王…」と説明。これがツアー参加者の怒りに火を付けた。中国では東北部の歴史研究を行う国家プロジェクト「東北工程」が進められているが、その中で高句麗と渤海は中国史の地方政権として扱われている。

高句麗の帰属をめぐっては中韓の間で論争が続いており、中国東北部を訪れる韓国の学術団体や学生などが増えている。名目上は「旅行」だが、実際は、高句麗は韓民族の歴史だと教える「愛国主義教育」を施すためのものとなっている。

これに対し、復旦大学韓国研究センターの石源華(シー・ユエンホア)主任は「韓民族が中国東北部で味わった悲惨な歴史は日本の侵略者による統治が大きな原因。我が国の東北地方の人々も同じような苦痛を味わっている」と指摘。「中韓の友好が発展している今、中韓人民は共に日本植民者の歴史に立ち向かおう」と呼び掛けている。(翻訳・編集/NN)

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