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20世紀初頭に活躍したフランス人画家、アンリ・ル・シダネルの回顧展『薔薇と光のフランス人画家「アンリ・ル・シダネル」展 小さな幸せ』が7月23日(土)から11月6日(日)にかけてメルシャン軽井沢美術館にて開催される。

写真:《薔薇の花に覆われた家》1928年 油彩/板 トゥケ美術館 Musee du Touquet-Paris-Plage Photoc Musee du Touquet

1862年にインド洋のモーリシャス島で生まれ、1939年第二次世界大戦勃発の数種間前に亡くなるまで“薔薇の庭”“木漏れ日”“ガーデンテーブル”など、身近な題材を情緒的なタッチで描き続けたル・シダネルの作品は、観る者の郷愁を優しく刺激し、暖かさに満ち溢れている。ジェルブロワという小さな街に庭付きの家を購入したル・シダネルは、当時すでに人々の記憶から忘れ去られていたこの街を薔薇で埋め尽くそうと提案し、何もなかった街から“薔薇の街”へと生まれ変わらせた。彼はこの静かな街を心から愛し、街の景観を題材に数多くの作品を描いている。

写真:(左)《離れ屋》1927年 油彩/カンヴァス ひろしま美術館 Hiroshima Museum of Art、(右)《月明かりの庭》年代不詳 油彩/カンヴァス ボーヴェ、オワーズ県立美術館 Musee Departemental de l’Oise - Beauvais Photoc Yves Le Sidaner

ジェルブロワにある自宅の庭を描いた作品《離れ屋》。この作品に人は描かれていないが、窓から漏れる室内の光が、温かい家庭の情景を思い起こさせる。人を直接描く代わりに、なんらかの形で人の気配やぬくもりを感じさせる絵を描き続けた画家、ル・シダルネの世界を覗きに足を運んでみては。
メルシャン軽井沢美術館を皮切りに国内5美術館を巡回する予定。

写真:《夕日のあたる道沿いの川》1923年 油彩/カンヴァス パリ、マルモッタン=モネ美術館 Musee Marmottan-Monet, Paris Photoc Yves Le Sidaner

薔薇と光のフランス人画家「アンリ・ル・シダネル」展 小さな幸せ
期間:2011年7月23日(土)〜11月6日(日)
会場:メルシャン軽井沢美術館 
   長野県北佐久郡御代田街馬瀬口1799-1
開館時間:9:30-17:00/火曜日休館(8月は無休)
観覧料:一般1000円
■お問い合わせ先Tel:0267-32-0288


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