先週は、生き物もいろいろありました

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先週、ニュースになった生き物を紹介する。人間もいろいろだが、生き物もいろいろである。ニュースを並べてみると、ほとんど人為的な生態系の変化(破壊も再生も含む)に、生き物が翻弄されているという図式であることに気づく。セシウムに汚染された牛肉の問題については、別の記事で触れようと思う。

「アカウミガメ津波に負けず  横芝光・木戸浜海岸で今年も産卵」(千葉日報、2011年7月11日付)。7月9日までに、九十九里浜の木戸浜海岸でアカウミガメの足跡と卵が見つかった。アカウミガメは毎年同海岸に来ていたが、今年は津波が直撃して「砂浜や海岸の地形が激変」したため、来るかどうか心配されていた。ちなみに、今シーズンは同海岸の海水浴場が閉鎖されている。

「イモリに強い再生力 江口尚絅学園理事長ら実証」(熊本日日新聞、7月12日付) 。イモリの目のレンズは何度摘出しても再生することを、江口吾朗・尚絅学園理事長の研究チームが明かにした。江口さんは、「イモリの再生能力は、何度再生させても不変で、加齢の影響を受けずに不変に維持されることが実証された」と語る。生き物の再生能力のすごさを実感する記事。ただし、人間に適用するのは時期尚早。

「牛2頭がパトカーに衝突 野生化懸念、注意促す」(福島民友新聞、7月13日付)。福島原発の警戒区域内では、家畜やペットの野生化が懸念されている。家畜の農家の方もペットの飼い主の方も、断腸の思いで動物を置きざりにしてきた。その動物たちが人に危害をくわえている実状を知るたびに、やりきれない思いになる。政府と東電はどう対処するのだろう。

「三津田高校庭にイノシシ」(中國新聞、7月13日付)。広島県呉市の三津田高校にイノシシが侵入。640人の教師や生徒が体育館に避難した。市農林振興課は、「餌を求めて山を下り、迷い込んだのではないか」とイノシシが市街地にやってきた理由を分析する。餌を求めて市街地に姿をあらわす動物といえば猿や熊の姿を思いだすが、動物にとっても餌を得るための苦肉の策で市街地にやってくるのだ。生態系の変化が確実に動物の生き様にも変化をもたらしている。

「琵琶湖、新たな外来魚2匹 計36種類に」(京都新聞、7月15日付)。滋賀県の琵琶湖で、新たな外来種の魚「ディノトプテルス・クニントニィ」と「アミア・カルバ」が見つかった。一方、東京の日比谷公園の池では、こちらも外来種の魚である「ブラックバス」が発見され、駆除された(「誰が持ち込んだ!? 日比谷公園にブラックバス」東京新聞、7月15日付)。無責任な輩が、飼えなくなった外来種を湖や池に流している。肉食系の外来種の魚は、もともと生存している在来種の魚の絶滅させる可能性があるにもかかわらず……。

(谷川 茂)