不思議に思っていたことがあった。『本の雑誌』を含め、ほとんどの本の情報は雑誌もネットも小説が中心なのだ。しかし書店に行けばわかるように、小説は出版物の一部に過ぎない。では小説ではない本を読みたい人はどうやって選んでいるのだろう。

 同じ疑問を持っていた人と去年の年末に出会った。成毛眞氏。元マイクロソフトの社長で現在は多方面で社外取締役を務めるビジネスマンである。書評家としても人気が高く、代表的著書に『大人げない大人になれ!』『本は10冊同時に読め!』などベストセラーになっている。実は私は読書傾向があまりに似ているため私淑していたのだ。彼のブログで小説以外の本の書評を中心とした勉強会を行うので参加者を募集するという記事を読みすぐに応募したのだった。

 曲がりなりにもプロということで私は参加を許され、応募総数60名以上のなかから「読書傾向」と「書評の営業力」を認められた8名とともに1月から毎月第一水曜日、朝7時からの勉強会が始まった。

 集まった人たちの能力は高かった。そこで、われわれだけの勉強会ではなく広く世間の人たちにノンフィクションの面白さを知ってもらおうと、7月15日「HONZ」というサイトを立ち上げた。代表は成毛眞、私は副代表である。10名+αのメンバーが主に新刊のノンフィクションを日替わりで紹介していく。

 HONZは書評サイトというより、新刊の情報源として活用してもらいたい。成毛さんと私以外は30代を中心にしたビジネスマンが多い。何か本が読みたいとか、こういう傾向の本はないか、とお探しのときにちょっとのぞいてほしい。

http://honz.jp/

(東えりか)







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