【文春vs新潮 vol.1】 愛人を公舎に連れこんだ群馬県知事

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■ぐうの音も出ない群馬県知事

知事公邸の垣根越しに見えるダウンジャケットを着た女性。乱れた髪のままで庭を歩くパジャマ姿の大沢正明群馬県知事。「真夏の『ダウンジャケット』で隠す『知事の愛』」という白黒の巻頭グラビアを掲載したのは、週刊新潮7/21号である。ページの左上には「folly 愚行」の文字が。

特集記事によると、大沢知事はみずからが運営する特養老人ホームに勤める女性を、昨年は30回、今年は13回にわたって知事公邸に泊まらせているという。女性は「コケティッシュな顔立ちで、たおやかな肢体が艶めかしい、髪の長い、50代の熟女」とのこと。直撃取材に対し、知事は事実を認め、女性は答えをはぐらかしている。

この新潮のスクープに対して、いくつもの新聞が後追い取材をしているが、現時点でネタ元が新潮だと明示しているのは産経新聞のみ。あとのメディアは「週刊誌報道」だの「一部の報道」だの書いているのが姑息に感じる。他人のふんどしで相撲をとっているのだから、堂々と「週刊新潮」の名前を出したらどうなのだろうか。

■九電は「やらせメール」、東電は「ペテン説明会」

一方、週刊文春7/21号は「東京電力社員が明かす『ペテン説明会』全手口」というトップ記事で、原発を設置する際におこなわれる「公開ヒヤリング」が東電のやらせであったことを暴露している。元東電社員の証言として語られるその舞台裏は、あきれてものがいえないようなものだ。

まず、公開ヒヤリングは「政府」が主催するのだが、会場の設営や警備などの費用は東電持ち。意見陳述人に応募するための質問も、それに対する回答も、東電が仕込んでいた。さらに、傍聴人で参加するのは「会場を反対派に占拠されないように!」という名目で仕込まれた東電の関係者……。

「つまり、政府によるチェックの場であり、住民参加の場であるはずの公開ヒヤリングは、陳述人の応募、議事の運び、人員、費用に至るまで、東電が全面的に関与した、いわばお手盛りの『八百長』だった」のである。「私たち電力会社内部の人間からすると、こうしたやらせや仕込みは当たり前に行われてきました」という東電元社員の証言に、国民の東電に対する不信感はつのる一方であろう。

■「もう一度子供達に逢いたい!! 三月十日にもどしてください」

文春の巻末グラビア「CATCH UP」には、全校生徒108人のうち68人が亡くなり、いまも6人の子どもが行方不明となっている石巻の大川小学校で、7月7日に飾られた「悲痛な短冊」を紹介している。「大川小の子ども達が天国で楽しく過ごしていますように」「もう誰一人悲しむ人がいませんように」。短冊の写真を見ても、言葉が出ない。

あと、文春で目を引いたのは、「『民主党政権』に引導を渡す!」という佐藤優さん(作家)と上杉隆さん(ジャーナリスト)、そして伊藤惇夫さん(政治アナリスト)による鼎談。ナチスと民主党を比較した上で、リーダーシップについて検討しているのが興味深い。末尾の「こんなチンタラした政治をやってると、自分の命を持っていかれるぞ」という政治家に対する佐藤さんの発言に、現実味を感じてしまうのは筆者だけであろうか。

その他、文春は常葉学園菊川高校の野球部で特待生へのいじめがあったことをスクープしている。また、新潮は九電の「やらせメール」にちなみ、九電幹部の社内序列と権力構造に斬りこんでいる。天敵(?)である「しんぶん赤旗」の記事や共産党議員の発言を積極的に使うなど、ふところの広さを感じさせる記事である。

今回、ここでとりあげた記事の数は文春のほうが多いものの、群馬県知事の「公舎への女性宿泊報道」が社会に与えた強力なインパクトを考えると、今週は新潮に軍配を上げることにしよう。

【これまでの取り組み結果】

 文春:

 新潮:☆

(谷川 茂)




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