中国政府・鉄道部の政治部副主任と宣伝部長を兼ねる王勇平報道官は14日午後、7月10日、12日、13日と連続して故障を発生させた、北京と上海を結ぶ高速鉄道「京滬高速鉄路」について、これまでに分かった事故原因を説明した。人民網が報じた。

 10日の事故については、山東省の滕州東駅構内の上海方面行き下り線で、電車のパンタグラフと直接接触する架線のトロリー線を吊り下げる役目の「吊架線」が強風によって揺すられ、駅構内の柱に接触してショートが発生した。そのため、吊架線が焼き切れたという。

 発生時刻は午後5時59分54秒で、修理が完了するまでの1時間37分、電力供給ができなくなった。

 王報道官は「設備には『慣らし期間』が必要だ。一部で故障が出た。安全には影響しなかったが、運行秩序への影響はかなり大きかった」、「総合的に見れば、営業運転は良好だ。13日までに定時出発率は94%、定時到着率は85.6%」と述べた。(編集担当:如月隼人)



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