(C)荒川弘/HAGAREN THE MOVIE 2011
 7月2日より新宿ピカデリー他にて全国公開が始まった『鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星』。7月9日公開作品もおさえ、2週連続でスクリーンアベレージ(1スクリーンあたりの興行収入)が第1位になるなど、人気を博している。

 「鋼の錬金術師」は、「月刊少年ガンガン」で、2001年8月号から2010年7月号まで連載された荒川弘による漫画作品。幼き日に最愛の母親を亡くした兄・エドワードと弟・アルフォンスのエルリック兄弟は、母親を生き返らせようと、錬金術における最大の禁忌、人体錬成を行う。しかし錬成は失敗、兄は身体の一部、そして、弟は全身を失ってしまう。その後、国家錬金術師となったエドワードは、二つ名「鋼」を授けられ、アルフォンスと共に元の体に戻る為、絶大な力を持つ賢者の石を探す旅に出ることになる。これが“ハガレン”のストーリーである。単行本は、全27巻が発売されており、累計発行部数は5,000万部を突破し、スクエア・エニックス発行のコミックスの最高記録となっている。

 その人気から、NAVERまとめでも「鋼の錬金術師の名セリフといえば?」というファンによるまとめがされているようである。一部抜粋してみよう。

錬金術の基本は『等価交換』!!何かを得ようとするなら、それと同等の代償が必要ってことだ
立って歩け 前へ進め あんたには立派な足がついてるじゃないか
俺の人生半分やるからお前の人生半分くれ
苦しいことならなるべくなら自分以外の人に背負わせたくない、心配もかけたくない、だから言わない

 いかがだろうか。“ハガレン”を知らないという人も興味がわいてきただろうか。既にファンの方で、もっと良い名セリフを知っているという人がいたら、このニュースのコメント欄、もしくは上記NAVERまとめに投稿してみよう。

 『鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星』は、パリで開催されたJAPAN EXPOで日本と同日上映され、その後、アメリカ、アジア各国で続々上映が決定。7月29日からアメリカのボルチモアで開催されるアメリカ東海岸の最大のアニメイベント"OTAKON"でも上映が決定していて、会場には村田和也監督が公式ゲストとして招待されている。他にも、シンガポールや台湾での劇場公開も決まっている。

 日本のアニメの強さを証明してくれるような“ハガレン”の人気ぶり。日本の政治経済も“ハガレン”を見習って、世界と“等価交換”の交渉ができるように強くなって欲しいものである。

『鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星』 - 作品情報