【Sports Watch】スウェーデンも戦々恐々、澤穂希の鉄人すぎる逸話
優勝候補筆頭の開催国ドイツを破り、準決勝で強豪スウェーデンと対戦するなでしこジャパン。日本時間の14日午前3:45にキックオフされる試合は、フジテレビでの緊急生中継が決まるなど、日本国内での注目度も急速に高まっている。スポーツニュースでの扱いも決して大きくなかった女子W杯だが、なでしこジャパンのひたむきな姿勢による快進撃が、世論を突き動かしている。
その中心にいるのが、キャプテンの澤穂希だ。驚異的な運動量でピッチを縦横無尽に走り回り、相手のチャンスの芽をことごとく潰し、チャンスと見るや前線へ顔を出し、決定的な仕事をする。グループリーグのメキシコ戦ではセンターハーフながらハットトリックを達成し、ドイツ戦では丸山桂里奈の決勝ゴールをアシストした。
そのプレーのレベルの高さだけでも、すでに女子サッカー界のレジェンド的存在であるが、何よりも特筆すべきはその精神力だ。自著『ほまれ』の中では、その精神力を証明する驚異的な逸話を明かしている。
アテネオリンピック女子最終予選、対北朝鮮戦。大勢の観客で埋まった聖地国立でのこの試合において、澤は右ひざ半月板損傷のケガを負いながらも、痛み止めの注射に加え、座薬を入れて出場。普通の人間であれば立っているのだけでもつらい状況の中、キックオフ直後に相手エースをショルダータックルで吹っ飛ばし、カウンターの好機につなげた。そして、その後のことはまったく覚えていないという。
結局その試合に勝利し、五輪への出場権獲得を成し遂げた澤は、さらに驚くことに、その2日後の中国戦にも出場している。痛みに耐え、プレーでチームを牽引するその姿は、さしずめ日本のジャンヌ・ダルク。ベスト4入りした2008年の北京五輪でも「苦しいときは私の背中を見なさい」と仲間を引っ張り、なでしこジャパンを高みに導いた。
14日の試合でスウェーデンに勝利すれば、日本女子サッカー史上初のメダル確定、そして決勝進出となる。鉄人澤に率いられたなでしこジャパンが新たな歴史を紡ぐ瞬間を、心待ちにしたい。
その中心にいるのが、キャプテンの澤穂希だ。驚異的な運動量でピッチを縦横無尽に走り回り、相手のチャンスの芽をことごとく潰し、チャンスと見るや前線へ顔を出し、決定的な仕事をする。グループリーグのメキシコ戦ではセンターハーフながらハットトリックを達成し、ドイツ戦では丸山桂里奈の決勝ゴールをアシストした。
アテネオリンピック女子最終予選、対北朝鮮戦。大勢の観客で埋まった聖地国立でのこの試合において、澤は右ひざ半月板損傷のケガを負いながらも、痛み止めの注射に加え、座薬を入れて出場。普通の人間であれば立っているのだけでもつらい状況の中、キックオフ直後に相手エースをショルダータックルで吹っ飛ばし、カウンターの好機につなげた。そして、その後のことはまったく覚えていないという。
結局その試合に勝利し、五輪への出場権獲得を成し遂げた澤は、さらに驚くことに、その2日後の中国戦にも出場している。痛みに耐え、プレーでチームを牽引するその姿は、さしずめ日本のジャンヌ・ダルク。ベスト4入りした2008年の北京五輪でも「苦しいときは私の背中を見なさい」と仲間を引っ張り、なでしこジャパンを高みに導いた。
14日の試合でスウェーデンに勝利すれば、日本女子サッカー史上初のメダル確定、そして決勝進出となる。鉄人澤に率いられたなでしこジャパンが新たな歴史を紡ぐ瞬間を、心待ちにしたい。