韓国の小学生学習ノートに「忍者」が登場、物議になり回収へ

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韓国の小学校で使われている学習ノートに、「乙未事変」(明成皇后殺害事件)を連想させる絵が表紙絵として使われているとして、韓国のインターネット上で物議をかもしている。

問題になっているのは韓国の大手文具メーカーが製造する小学生用の学習ノート。表紙には、日本の「忍者」と韓国の「王宮」らしき絵が描かれており、上部には「Incredible Ninja(立派な忍者)」の文字が記されていた。

一見すると、小学生の男子生徒が喜びそうなデザインだが、韓国のインターネット上では、「乙未事変」を連想させる絵だとの指摘が相次いでいる。

「乙未事変」とは、1895年10月8月、李氏朝鮮(1392-1910)第26代国王高宗の妃だった閔妃(みんび)が、王宮に乱入した駐韓日本軍人らによって暗殺された事件。

つまり、学習ノートの表紙絵が、駐韓日本軍人(忍者)が閔妃のいる王宮(背景に描かれた王宮)に忍び寄るといった感じに見えてしまうということだ。

はじめにこれを指摘したのは、韓国のあるネットユーザー。7日、コミュニティーサイトに『非常識で腹が立つ子どもの勉強ノートの表紙』というタイトルで、問題の写真を掲載したことがきっかけだった。このユーザーは、「子どもはパパはなぜ気分が悪くなったのか理解できていないようだ。日帝の侵略期と日本による明成皇后殺害事件について説明した」という文も書き込んでいる。

韓国メディアの報道によると、この学習ノートは2009年にデザインされ、2010年から新学期用として販売されている。文具メーカーの関係者は、「当時、有名芸能人が出演していた忍者映画が流行し、デザイナーが歴史的事実などを認知しないまま作成した」「最終確認をしなかったのはミス」と話したという。

韓国のインターネットには、「これは小さな問題ではない。文具メーカーよ、気は確かか?」「韓国のデザイナーは親日派が多いようだ」「不買運動をしよう」「日本のせいで多くの文化財が破壊された」など絵は“不適切”だとするコメントが殺到。だが、一部には「拡大解釈し過ぎ。明成皇后殺害事件なんて連想しない」「そもそも忍者=日本じゃないと思う」「閔妃って忍者に殺害されたんだっけ?」などの意見もあり、賛否両論となっているようだ。

文具メーカーは今回の事態を受けて、公式ホームページに謝罪文を掲載。該当の絵が入ったノートやスケッチブックを回収する計画で、回収後はすぐに廃棄処分にすると発表した。


参照:景福宮に侵入した日本の忍者が英雄?小学生勉強ノート表紙論争 - 韓国経済
参照:morning glory

(文:林由美)

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