「健康にいい」と信じ込み、40年以上にわたってガソリンや灯油を飲み続ける老人が中国・重慶市で見つかった。中国網が伝えた。

 この老人は71歳の男性で、42年前に突然咳が止まらなくなったときに人に勧められたことがきっかけで、灯油を飮むようになったという。喉や胸の調子が悪いときに飮むと不快感がおさまるとのことだ。10年ほど前からは手に入りづらくなった灯油に代わってガソリンを飲むようになったが、「口当たりはガソリンのほうがいい」とお気に入りだ。

 老人の「飮油量」は月に3キログラム程度。1年間で36キロ、42年間で約1.5トンもの燃料を飮んできた計算だ。ニオイの強さから家族とけんかが絶えず、8年前に家を出て現在は1人暮らしだという。

 病院に行かずにガソリンを頼りに健康を維持しているという老人の健康状態はどうなのか。医師が診察したところ、肺気腫を患っている以外は特に大きな問題はなかった。専門家は「老人の体には耐性ができているのだろう。普通の人の体なら耐えられない」と説明するとともに、「飲油」健康法について「痛みを麻痺させる可能性はあるが、治療自体には何の役にも立たない」と効果を否定した。(編集担当:柳川俊之)



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